武帝の功罪(酷吏と粛清) 2019-03-09 | 漢武帝 またこの時代を象徴する職種に、「酷吏」と呼ばれた僚吏がいます。尤も正規の官名ではなく、読んで字の如く余り良い意味を持ちませんが、法を笠に着て人を罪に陥れ、それを容赦なく処罰した役人に対して、多分に蔑称として用いられた言葉です。また私情や個人的な意見の対立等から、正義の名を騙って政敵や邪魔者を貶めようとした例も多く、酷吏が政争の道具に使われるのも日常茶飯事でした。 司馬遷は『史記』の中に酷吏伝を設 . . . 本文を読む