史書から読み解く日本史

歴史に謎なんてない。全て史書に書いてある。

武帝の功罪(黄老と停滞)

2019-03-11 | 漢武帝
内政面での武帝の評価を落としている要因の一つが、急激な変革によって齎された社会の混乱に対して、政治による有効な解決策を明示できなかったことならば、もう一つは統治者として天下に及ぼした負の側面、即ち天子である武帝個人に向けられた批判となります。ちょうど武帝の治世の頃に表面化し始めた、貧富の格差の拡大や末端の民衆生活の崩壊、治安の悪化や汚職の蔓延といった諸問題が、あくまで帝独りではなく朝廷全体の責任で . . . 本文を読む