武帝の功罪(時代の終焉) 2019-03-18 | 漢武帝 武帝からの絶大な信任を得て、一時は並ぶ者のない権勢を誇った江充でしたが、彼自身には巷で誇張されるような職制上の大権はなく、その実態は甚だ脆いものでした。何故なら彼の置かれた立場というのは、江戸時代の側用人や現代の大統領補佐官のように、あくまで元首個人の私設秘書官のような役職に過ぎず、その権力は偏に武帝の威光を頼りとしていたからです。従って他の高位高官のように、朝廷内での実績や閨閥を持たない江充は、 . . . 本文を読む