Archaic Smile

私的な備忘録です。

世界の警察と難民

2015-09-06 16:44:15 | 旅行
シリアやイラク、国家が崩壊し戦乱が続く中東地域から難民があふれ、ヨーロッパを目指した難民をヨーロッパの国々が受け入れるか入れないかで問題になっているとのニュースが流れている。

シリアのアレッポの昔と今の映像を比べたら、人類は進歩どころか破滅に向かっているのではと落胆する。

アメリカもましてや国連も世界の警察として機能しなくなって久しい。アメリカも予算がないのだろう、国連は強国が綱引きの空白を放置する道を容認しているのだろう。目の前の紛争や難民を無視して国連のトップが某国のそれも1945年に終わった戦争の抗日パレードに参加するなんて世も末である。

中東の独裁者や過激な宗教国を先進国が容認するのは、中東イスラム諸国とイスラエルの駆け引きやパワーバランスの上で、無法を放置、もしくは資金を援助しているとの見立てもあるのだろう。
しかしながら冷戦は終結し共産圏は敗北に終わったのかもしれないが、世界をリードしてきた西側諸国が勝利したというわけでもなく、リーマンショックやヨーロッパの現状を見てとても勝利者とはいえないことも原因の一つなのだろう。世界をリードすべき立場にある人々が未来を描けないでいるとう事なのかもしれない。

それにしても、お金がないとか自信を喪失したからといって、世界に無法を放置することは、人類全体にとって何一つ得なことはないように思う。

自由は大切であろう、多くの人々を無条件に救うことは容易くないだろう、しかし自由と無法はまったく別物であり、少なくとも国際法を守らせたり、世界の文化遺産の破壊を抑止する程度の最低限の警察権力は、国家の枠組みを超えて、力と文明のある国々で構築するべきだろう。
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