Archaic Smile

私的な備忘録です。

アキラ展より”日本を恐れるアメリカと親米保守”

2012-07-03 01:46:59 | Weblog
子供のころは、この作品についてヴィジュアル的な方面ばかりが目が行くばかりだった。

左翼が暴れてるなとか、冷戦の中の学生運動だなとか、バブル時代の新興宗教やオカルトブームだなとか、こんな金の亡者のようなテロリストを私兵にもつ政治家なんていないだろとか思う程度で、この作品の背景がよくわかってなかった気がする。冷戦構造が終わって多くの時が流れ、最近の政治家の混沌とした様相を目の当たりにするにつけ、そういったものが表層にあらわれてきている。




日本を恐れるアメリカと親米保守

旧約聖書起源の絶対神を持つ人々と日本人(仏教?アニミズム?八百万の神?)の思考回路の差なんだとも思います。自然をねじ伏せれると信じるところか始まる人々と自然の一部と考える人々の科学技術や合理性に対する考え方や接し方の差とも言えるのでしょう。
イスラム、ユダヤ、キリスト、共産主義(←これも亜種かな)しかり、他に並び立つものはない神さんを崇拝する究極の事大主義者たちの復讐思考で考えると、原爆投下含めて日本人にあれだけのことをやっちゃったのだから、恨まれないように怒りの矛先が向かないように洗脳して何もなかったことにしないと怖いのです。一目置かれているのは悪い気がしませんが・・・トモダチは大切です。『アキラ』って漫画は、たぶんこの辺の心象風景です。

大戦で焼け野原にして去勢したはずなのに、世界二位の経済成長を遂げちゃったり想定外の技術革新しちゃったり、白人もびっくりなんだと思います。大戦の経緯を鮮明に思い出されて、復讐なんてされたら困ると・・・。

経営学なんかでも、60年代以降の日本産業の隆盛でアメリカ産業が、ぼこぼこにされた結果、さんざん日本的経営を研究・分析して取り入れられたものが、けっこうあります。どこかの国のように真似て忘れて起源にこだわるのではなく、常に彼らの上を行く、想定外のことをするのですよ日本人は。その進歩の背景も知らずにビジネススクールやアメリカに心酔している日本人もおバカなのです。浮世絵の影響を受けたことも知らないで印象派の絵に感心している日本人みたいなもんでしょう。

中国がそれなりに強くなったから、ますますそういう傾向は強くなりますが、バブル世代の役人や財界人に見られるような親米保守程度の事大思考にとどまっちゃあだめなんです。冷戦は終わったのだから、敵味方は常に入り乱れます。害虫駆除してそろそろ斜め上を目指しましょう!!

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