追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

クスッと来る洒落た話(6)

2018年05月06日 | 癒し
Funny short-short

⁂…脳…… (ref;脳神経外科医・板倉 徹氏の「ラジオは脳に効く」)


男の脳、女の脳の違い
* 成人男性の脳は重さ約1500グラム、成人女性約1400グラム この差は男性ホルモン、女性ホルモンの違いで能力的には差異はないと言う。
* 大きな違いは構造的なもの。右脳と左脳は神経線維の束「脳梁」で繋がっているが男性は棒状なのに対し女性のそれは一部が球状でその分男性に比べ太くなっていて約1.3倍。つまり女性の方が右脳・左脳の神経回路が太くなっていて、そのお陰で右・左の切り替えが容易で女性は色々な事が同時に出来るという事らしい。
子供を負ぶって揺すりながら電話で長話をし、晩御飯の支度も、掃除も出来てしまう。ファッション雑誌を見ながらテレビを見、音楽を聴き、電話がかかって来てもそのまま対応し内容をしっかり把握することが出来る、突然、あッ今北海道の桜、綺麗だョ!…なんて、全く聖徳太子の世界である。
男性は一つの事に集中しなければ上手く出来ないのでこんな芸当は先ず不可能。テレビを観ている時に横でお喋りされたりすると「ウルサイ!!」と怒鳴るのは大抵親爺である。
男性が話をする時は左の前頭葉だけを使っているが、女性は太い脳梁のお陰で右の前頭葉迄動員しているのではないかとさえ言われている。
女性が話し出すと話題が尽きないし、脳が活性化し話し方が早くなる、聞き上手、コミュニケーション能力は男性より格段に優れている。
その上普段から左右の脳を使って話をしているので脳の一部ににダメージを受けても普段の訓練のお陰で他の部分で代替し言語能力を失ってしまうケースは少ないとも言われている。恐るべし女性の脳。

虫の音が聞こえない西洋人
右脳は音楽脳、芸術脳と呼ばれ音楽や機械の音、ノイズを聞き分けて処理するとされる。
一方左脳は言語脳と呼ばれ人の話を理解することや計算などの論理的処理を受け持っている。
これは日本人も西洋人も同じである。
ところが虫の音はどちらかと調べてみると西洋人は機械音・ノイズと同様音楽脳(右脳)で処理しているのに対し、日本人は言語脳(左脳)で「虫の声」として受け止めていることが分かった。
西洋人は蝉しぐれを聞いても道路工事と同じようにうるさい音と感じているのに対し日本人は人の話し声と同じように(蝉の)音ではなく声として受け止めているのである。(角田忠信博士の「日本人の脳の研究」)
角田教授がキューーバの学会で蝉の声とキューバ人の発表の話が一緒に左脳に入ってきて上手く処理できず困った。しかし同席していた西洋人は一向に頓着する風でなく、これが発端となって日本人の特殊な脳の働きについて研究を始め問題解明に繋がったという話である。

その後の研究で日本人と同様虫の音を左脳で聞くのはポリネシア人だけで同じ東洋人の中国人、韓国人も西洋人と同じ右脳で聞くことが分かった。しかも日本人でも外国語を母国語として育てられると西洋人型の耳になる。
つまり日本人は日本語で育てられた為に左脳型になっているという事が出来る。何故か、それは日本語が特異な言語で母音がとても多い事と関係しているようだ。日本語は子音全てに母音が組み合わさり出来上がっており、中には愛(アイ)、青(アオ)のように母音だけで出来ている言葉も少なくない。日本人は左脳を使いすぎているのではないかと言うのが角田教授の結論である。
音楽にも右脳型、左脳型があるらしく西洋音楽は右脳に入るが三味線とか邦楽・演歌の音は左脳に入る。

脳は日々莫大な量の情報を処理している為非常に負担が大きい臓器で、右脳と左脳のバランスの崩れは疲労に繋がり身体にとって大きなストレスとなり自立神経の低下、免疫力の低下、神経性の病気、認知症、身体の全体的不調に繋がると考えれれる。
日本人は朝から晩まで左脳ばかり使って疲れ果てうつ病や自殺、殺人が増えているのもそのせいかもしれない。北島三郎、森進一、都はるみ、の演歌を止めてアリスや安室奈美恵・荻野目洋子の様なJ-POPに切り替えた方が良いのでは無かろうか……???。
板倉氏の本にはバランス回復には洋楽のクラッシックヲ聴き名画を鑑賞する、西洋楽器の演奏や絵画、ジグソーパズル、囲碁・将棋・チェス等の他に簡単な所では「後だしじゃんけん(負け)ゲーム」が良いと出ていた。

頭脳を鍛えるラジオ
かって評論家の大宅壮一はテレビの爆発的普及を受け「一億総白痴化」を予見したが、今や現実のものになりつつある。
パソコンやスマフォの普及で手紙を書くことが殆ど無くなり漢字が書けなくなってきている。職場では上司との対話すらなくなりメールのやり取りに置き換わっていると聞く。
かっては10ぐらいの電話番号は記憶していたし、住所も空で言えた。記憶の脳が衰えて行くのと同時に話す内容や相手の状況をじっくり考える機会が無くなりこれが考えをめぐらし想像する脳の機能を低下させている。
電車の中で平気で化粧する女性、物を食べる若者、電車に中で座り込んでしまう学生、発作的な犯罪の増加、何れもが自分で考えることをせず想像力を無くしてしまった結果、何が周りを不快にし、心を痛めるかがわからなくなっているのだと板倉氏は述べておられる。
同氏によれば人間の脳にとって一番悪いのは…一日中テレビをつけた儘、何も考えず画面を見続け、時々居眠りをする…脳力低下の最短の方法である。
パターンが決まった正義の味方・勧善懲悪ドラマ、くだらないお笑い芸人・タレントのバラエテイやゲーム番組、トークショウ 何も考える必要のない総白痴化製造番組のオンパレードである。
加えて電車に乗っていると大人も子供もスマホのゲームに夢中で何か中毒症状に陥っているような気配すら感じられる。「ゲーム脳の恐怖」と言う本も出る程、その悪影響が懸念されているが、毎日長時間に亙ってテレビゲームをしている子供達の脳波を測ってみると徐々に認知症老人と同じになるとの結果が出ている。ゲーム脳が他人をおもんばかる気持ちを喪失させ「キレる」子供を生んでいるのである。
この様な環境から逃れ認知機能を維持・強化する為には想像力を活発にする事が重要、その為の手近な方法として「ラジオを聴く」というのが、脳学者板倉氏の考えである。

何故ラジオが脳に良いのか。それは映像が無く音声情報しか脳に届かない為その情報を使って色々思いめぐらし自分で映像を描こうと脳を働かせる。これが脳を鍛えると言う。
2016年10月「漫画は読書か」「絵本とマンガに付いて」と言うブログを書いたが、その中で子供は絵本の物語・説明文を通して絵と絵の間の動きを自分なりに創造し情景を組み立てていく作業をする。
これが子供の想像・創造力を養い脳の発育に大きな効果を発揮すると書いたが、これと全く同じことなのだ。テレビとマンガは映像情報を与えられてしまう為創造・想像力を働かせると言う脳活動が必要なくなるのである。
ラジオの利点はラジオを聴きながら他の作業が出来ると言う利点もある。この「ながら族」は脳の活性化に良いという事が分かっている。同時に二つの事を行うのは脳にとって負担となるが、これが大変脳を活性化させることに繋がっている。最近スポーツクラブ等で脳を活性化させる為、右手は3拍子左手は2拍子で机を叩かせる訓練が行われる。中々脳がついて行けず相当な訓練が必要だが脳を活性化するのに非常に良い方法だと言われている。アルツハイマー病の診断に服を脱いでいる最中に生年月日を訊ね答えられればアルツハイマーと診断しないと言われている。

脳に付いてのShort-Short……クスッと来る洒落た話(6)の続編へ

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