2006年 全16話 カム・ウソン ソン・イェジン コン・ヒョンジン イ・ハナ
ストーリー 野沢尚原作のTVドラマシリーズ「恋愛時代」。結婚生活にピリオドを打った元夫婦が、互いの距離をおいて本当の恋とは何かを見出していく姿を描く。スポーツ・インストラクターのウノと書店で働くドンジンは、離婚して1年半になるが、顔を会わせる機会が多くお互いのことが気になっていた。しかし、素直になれず口喧嘩ばかりしていたある日、書店にやって来た青年にウノの連絡先を聞かれ・・・。評論家が選ぶ2006年ベストドラマに輝いた作品です。このドラマの良さは若い方には不向きです。忙しくあわただしい日常を送っている方、少しゆっくり歩いて周りをよく見てこの毎日がどんなに幸せなものかを考えさせてくれるドラマ、、ではあります。
ストーリー 7.5点 役者 8点 音楽 7点 涙度 4点 総合 7.5点
ジホ、あんたのせいで、、よかったのか、悪かったのか。って感じでしたが、嘘だったのね。でもそれが無くてもこの二人はやっぱりそういう運命だったはずですよね。ただ、、タイミングがやはり悪すぎ。ドンジンって新婚なのに、、。ジホからのウノがいなくなった。様子がおかしくてメモがあったって渡すメモには生きていたくない。ごめんね。っていうメモ。ドンジンはそのまま店を飛び出して駅へ直行。春川行きの電車にのりウノを発見!言い訳も頭に浮かばないほど自分の気持ちが分かった瞬間だったっていうのドンジンの心の声がありました。ウノはせっかくドンジンが来てくれてもまだ帰って、と繰り返し、次の駅で降りてといいます。でもドンジンは降りませんでした。二人で春川へ行き、お前がいないと生きていけないと告げるドンジン。ウノは拒否しますが、そこでラジオの相談コーナーのウノ父へ電話。ここでオマエが幸せだったら周りも幸せだ。自分の心の思うままにしなさいといわれ、、ウノはドンジンとやり直すことにしたんだね、、。そして、ドンジンが帰ってみるとユギョンの姿は無く、手紙が置いてありました。戻ってくるかもしれないと思ったけど、まだ婚姻届を出していない事がよかったわね。で、ユギョンはオーストラリアに。5年後、ジホったらもう、ジョンピョと結婚したのかな?でも乳がんになってたみたい。ドンジンたちはまた再婚して、娘が生まれてさらにもう一人おなかにも、、。ユンスは妻と少しずつ距離が近づいたって事か、、。この夫婦が元サヤになったのがちょっと不思議なのよ。奥さんが妊娠して子供を下ろしたって言ったのはこの人の子供だったのなら分かるんだけど、、違う人だよね?それを聞いたら余計にダメだ~って思うと思うけどね。普通。ウノとうまく行かなかったのも何ともあいまい。結局ウノにその気がなくて教授が身を引いたって事だろうけど、あまりにキレイすぎる。どの別れも。
ドラマの構成的には新しくてとってもよかったとおもいます。いつも物語の最後と次の物語の始まりが微妙に交差していくのです。次の話はいつも前の話の少し前からウノやドンジンの目線を変えて始まるのです。たとえばウノが待っている部屋へドンジンが帰ってくる。当然そこまでは部屋にウノがいたわけでウノが何を考え、何をしていたかが描かれますが、急に帰ってくるドンジンが驚いて終わり。次の回の最初はドンジンが仕事を終え、帰途に着くところから始まり帰り道で誰かに会ったりとか考えたりというドンジンの日常があるわけです。そしていつものように家に帰るとウノが暗闇の中で待っていて驚くといった具合です。それぞれがそれぞれの時間を過ごしているわけですが、同じ時間を過ごしているので画面を2分割にして描くのはドラマ的には不自然です。なので、今回のドラマのような構成になっているのです。最後の場面に来る少し前にはそんな事が会ったのかとわかるのでより深く一場面を味わう事が出来る気がしていました。実は同時に起こっていた出来事を説明するのに普通は画面を切り替えますが、そうすると微妙にタイムラグが感覚的に発生します。が、このドラマは最後の場面の少し前の部分を別の主人公の目線に切り替わって話が進むためにほぼ同時に起きていたその場面を思い描く事が出来るのです。それが必ず最初と最後に構成されているので少し時がたってみる事がより効果をそうしている事に気が付かないうちに引き込まれている重要な要素の一つと思われます。このドラマが視聴率の割には数々の賞を受賞した一因ではないでしょうか。ドラマの約8割ほど何らかの音楽が流れていたような気がします。それが静かで柔らかくてそこにいる二人の関係を音楽で表現していたりしてこれほど映像との調和が絵になるのかと感心していました。
このドラマのテーマは別れから始まる恋愛。そんな形、そんな元夫婦がもう一度同じ相手にときめくってすごく素敵ですよね。ただ、その過程が、、ね。最初のミヤンとジョンジンまではよかったというかよくある展開だけど、特に後半のユンギョンが可哀想でならない。彼女はいいように利用されたと思われても仕方がない。いつもどこかでウノの存在をドンジンを通して感じていただろうに。それがあまりにも早く唐突に訪れてただ黙って身を引くなんてあまりにも都合がよすぎる。結婚して気づくなんって、、。最初のミヤンの時にわかってほしい。いよいよウノが死んでしまうと思ったときにはっきり自覚するなんて、、。それでも新婚でキレイであんなにたくさん手料理を作ってくれる妻がいながら、彼女には一生謝るからウノ、やりなおそう。はないやろ!!しかも、それでもためらうウノはラジオで人生相談をしているウノ父に電話をする。結婚してる人を好きになった。それでもいいか?というウノ。自分の心のままに行きなさない。あなたが幸せだったら世界は幸せだから。ウノ、思うままに、、と背中を押すウノ父。あの~、公共の電波で、しかも牧師さんなのにぃ~。いくら自分の娘でも本音はちがう、、っていうのは,マズイよね。父親としての気持ちはいいんだけど、、いかにもドラマって感じで。現実味がなかった。
唯一このドラマで泣けたのは、やはり、子供を失ったあの日のドンジン。死産した子供のなきがらを抱いて一晩中過ごしたあのドンジンの姿には勝手にボロボロ泣けた。想像しただけで苦しくなるくらい、、気持ちはわかる。このことが原因でこの二人は最初別れたんだけど、でもこのことが有る限りきっと、この二人は他の誰とも一緒になれなかったと思う。毎年、この子のお墓の前で夫婦のフリをして食事をしてそして別れるっていう習慣が自然についていたこの二人の指にはいつも見えない赤い糸がつながっていることを必ずどこかで気が付く日が訪れていただろうから、、。何年かかったとしても、、、。