

セイルメーカ「NEILPRIDE(ニールプライド)」から09年度のレースセイルが発表されました。
レースセイルは,名前のとうりレースをするために,スピード重視,操作性無視・・・とまでは言いませんが,レース海面を少しでも早く走りゴールするために開発されたものです。
そのために,他のジャンルのセイルより構成部品数も多いため重量も重く,高価になり,最近では,敬遠するセイラーも少なくありません。それでも,レースセイルに拘るセイラーも多く私もその一人です。
レースセイルは,リーディングエッジ部から太いスリーブを持ち,マスト後方の風の乱流を防ぎ,取り込んだ風をスムーズに後方に流す。ブームから下のフット部は,深いドラフトを持ってパワーを稼ぎ,上部のリーチ部は,殆どテンションはかからずオーバーパワーをリリースする構造。つまり,「取り込んだ風をスムーズにロスなく後方に流しスピードに変える」ことが特徴です。
レースセイルのドラフトとリーチ
NEILPRIDEから発表されたレースセイルは「RS:RACING EVOⅡ」「RS:SLALOM MARKⅢ」の2種類。
前年モデルからの変更点はメーカからの仕様もまだ発表されていないため不明ですが,外見では,RS:RACINGのUV対策フイルム部分が少なくなっているくらい,RS:SL MARKⅢでは殆ど変更点は見当たりません。RSシリーズも9作目を向かえ,既に完成の域に達しているのでしょう。
RS:RACINGの方は受注生産となり,オーダー後入手するまで3ケ月を要し,価格も高価で純レーサー向き。一般のセイラーは,入手し易さ,価格からRS:SLALOMになるのでしょうが,アンダー性能,オーバー性能はRS:RACINGには勝てないのでしょう。
いつか・・・RS:RACINGでフラット海面を爆走したいものです
'09NEILPRIDE RS:RACING EVOⅡ
'09NEILPRIDE RS:SLALOM MARKⅢ