一昨日、夜に、大きな地震があった。
僕は立川から、千葉行きの「あずさ」に乗っていた。
疲れ果て、肩を痛め、満腹で、酒を飲んでいたので、地震に全く気付かなかった。
+i-Podで、ガンガンに音楽を聴いていた。
突然、電車は止まり、静かな時間が流れた。
「おかしいなぁ」、と思い始め、、、
車掌さんに聞くと、「かなり強い地震があったため」、と教えてもらった。
その後、ゆっくり電車は動き始め、最寄りの駅で再び止まった。
「この電車の復旧の見込みはありません。別の電車にお乗換ください」、とアナウンス。
続々と、あずさの乗客が別の電車に乗り換えていく。
でも、その乗り換える電車を見ると、超満員。
そりゃ、そうだろうな、、、。
すっかりくたばっており、荷物も多かったので、しばらく待つことにした。
まだ、酒もある。
音楽もある。
…
そうこうしているうちに、1時間以上が過ぎた。
それなりに乗客のいた車内には、もう誰もいない(汗)
(↑画像へ)
ありゃー。。。
アナウンスは相変わらずで、「別の電車にお乗換ください」、と。
でも、たしかに乗り換えれば、千葉までは帰れる。
けど、その先はまだ動いていないようだ。
ってことは、急いだって、どうせ千葉で待つことになる。
しかも、千葉までも、満員状態の電車に乗らなきゃならない。
となれば、じっと待つのみ。。。
最後の客も、いなくなった。
シーンと静まりかえる車内。
なんか、神秘的な感じさえした。
***
で、電車が止まってから2時間40分。。。
ようやく電車が動き始めた。
動き始めたら、千葉まで早かった。
おかげで、誰もいない電車で、ゆうゆうと千葉まで戻ってくることができた。
その後、乗り換えて、普通電車に乗った。
そうしたら、あずさを降りて、乗り換えて、別の電車で先を急いだ人がいた。
結局、帰る時間は一緒だったようだ。
***
じたばたして、急いで、自分から動いても、
動かないで、じっと待っていても、結局は同じだった。
なんか、「ほー」って思った。
人間って、頭で色々と考えて、先手を打って、何かをしようとする。
けど、それが必ずしもいい方向に行くとは限らない。
僕はなんにもしないで、ただただ待った。
おかげで、千葉まで、のんびりと、ゆうゆうと帰ることができた。
でも、急いだ乗客は、千葉まで満員電車にゆられて、で、結局千葉で待っていた。
急いでも、結果として、急がないことと同じってこともある。
人間、急ぎ過ぎている。
もっと、のんびりと生きましょうよ、と。
なんでもかんでも、前に進めばいいってもんでもない。
じたばたしないで、酒でも飲んで、ほけーっとする。
そういう無為な時間っていうのも、やっぱ人間には必要なんだろうな、とも。
てな感じで。。。