今日からドイツじゃなくて、スイス修養の旅になります。
こっちに来て6日目。
スイスとドイツの国境沿いにあるホテルで朝を迎えました。
朝ごはんは、、、ドイツのスーパーで見つけたカップ麺。
OYAKATAという味の素の海外向けのカップ麺。
量的には、日本より少なめ。味も薄目。
お肉類は入ってなくて、コーンがメインだったかな!?
何かのついでに食べる感じのミニカップ麺って感じでした。
…
6日目というと、そろそろ折り返し地点ってところかな!?
12泊14日なので、まだまだありますが、ここからは実は早いです。
この日は、朝8時にロビーでミュグラーさんと待ち合わせ。
一番右の人がミュグラーさん。
この人がスイスの赤ちゃんポストをすべて設置しました。
現在は彼に助言をもらって、もう二つの赤ちゃんポストがあります。
また、今後、もう二つの赤ちゃんポストを設置する予定なんだとか。
スイスって、ドイツに負けないくらいにすごいなぁ、、、と。
それに引き換え、日本は、、、…
息子さんのガブリエル君(25歳)の協力ももらって、、、
二台の車で、バーゼルの赤ちゃんポストに向かいます。
この日は、車での移動となります。しかもスーツケースも運んでくれて…(;;)
ホント、ありがたい限りですよ、、、
出発!
いきなり、この標識。
フランス、ドイツ、スイスって書いてあります。
日本に、「日本、韓国、中国」って書いてあったらびっくりですよね。
そんな感じで、びっくりしました。
わずかな時間で、バーゼル市内観光。
バーゼルもかつては城壁の街でした。城壁の中に城壁もあったり…
この壁は、13世紀に作られたのですが、大震災ですべて破壊され、14世紀に立て直されたんだとか。歴史の重みを感じる壁でした。
そして、9時に、、、
バーゼルの赤ちゃんポストのある病院に到着!
ここは民間の巨大な病院です。
ちなみに、スイスは、ドイツや日本と違って「国民皆保険制度」がありません。
詳しく聞くと、この制度がいいのかどうか分からなくなってきました。
スイスでは、すべて民間の保険会社が医療費を支えています。毎月支払う額は個々人の所得に応じて変わってくるのですが、民間の保険会社に加入すること自体は、「義務」になっているそうで、つまりは、スイス全国民が保険会社に登録しているということになります。
お金が支払えない人はどうするのか。その場合には、国が足りない分を補完するんだそうです。それで、全国民が保険に加入しているということなんです。つまり、制度的には、みんながなんらかの保険に加入していて、所得に応じて、毎月支払う額が異なっているんですって。なお、出産にかかる費用は100万円くらいですが、それも保険適用され、その10パーセントほどを払えばよいんだとか。スイスは基本的に1割負担なんですって。日本より安いじゃないですか…(;'∀')
…
そして、赤ちゃんポストのある場所に向かいます。
民間の大きな病院のこの建物にあるんだとか。
なんかきれいな建物ですね。
中はこんな感じです。
コロナウィルスの件もあり、現場は厳重体制。
ですが、なんとか、入る許可を得ることができました。
綺麗な病院です。。。
Babyfensterです。
スイスの赤ちゃんポストは「赤ちゃんの窓」。
ドイツの赤ちゃんポストは「赤ちゃんの扉」。
ミュグラーさん曰く、「扉よりも窓の方がいい!」とのこと。
全面ガラス張りの窓になっているのが、スイスの赤ちゃんポストの特徴。
この窓を開いた時点で、アラームの作動の準備が始まります。
きちんと閉まっていなくても、アラームがなる仕組みです。
前にドイツで、赤ちゃんポストの扉が凍っていて、扉が開かなかったことがあったんですって。それで、緊急下にある母親は、赤ちゃんを赤ちゃんポストの下に置いて、立ち去ったんですって。その赤ちゃんはその後凍死した状態で見つかったんだとか。そういうこともあるので、「閉まった時点」でアラームを作動させるのは間違っている、とミュグラーさんは指摘します。
赤ちゃんポストの内部です。
ベッドの頭の上の方に、24時間センサーが作動していて、そのセンサーに触れると、これまたアラームが作動し始めます。二重の仕掛けが施されているんですね。凄い。
お母さんへの手紙もあります。
なんとこの封筒の中に、10か国語で書かれた手紙が入っているんですって。
10か国語ですよ、、、
これまでに二人の赤ちゃんがここで保護されたそうです。
創設したのは4年前だったとか。4年で二人。
赤ちゃんポストの外側に向かいます。
このように小さな看板が添えられています。
正面からみたスイスの赤ちゃんポスト。
前に見た赤ちゃんポストと似てるなぁ。
この前で、じっくり赤ちゃんポストの話を聞きました。
二人の母親の話がすごくて、訳しながら、涙しそうになりました。
救われる命があるなら、やっぱりこの取り組みは大事だ、、、って。
そして、ミュグラーさんのSHMKの施設にやってきました。
ここで、ミュグラーさんの講義を聞かせていただきます。
ミュグラーさんは、この日のためにパワーポイントを作ってくれていました。
今の彼の状況を色々と話してくれました。
こんな感じで、、、
2019年度は、1700件のケースに対応されたそうです。
ここは母子支援を総合的に行う場所。
もちろん匿名での相談にも応じています。
およそ1時間、頑張って通訳しました。
ミュグラーさんのドイツ語はホント翻訳しやすくて、、、
でも、大変でした。。。
昼食も用意してくれていて、こんな感じで立食会になりました。
豪華すぎて、学生たちも悲鳴を上げていました(苦笑)
ケーキもこのようにいっぱい!
ミュグラーさん、本当にありがとうございます。
支援員のスタッフとうちの学生と。
フランスに住むフィンランド出身の支援員さん。
この人自身、養子を4人育てていて、経験も知識もある素敵な人でした。
ここは、緊急下・困窮下のお母さんたちのためのスペース。
経済的に苦しいお母さんがここに来ると、養育に必要なものが得られるんです。
洋服もベビーカーも本も、、、色々と。
ボランティアのおばあちゃんが手編みの服を提供してくれるみたいで。
凄いなぁ、、、と。
そして、お別れの時間。
バーゼル中央駅です。
今から、われわれはベルンを目指します。
電車の中。
そして、バーゼルへ。
無事にレナーテさんと会えました。
レナーテさんは長年の僕の友人。
思い出せば、13年前の初めてのドイツ修養の旅の時にお世話になった人。
ドイツ語クラブとも縁の深い人なんです。
夕食は、ラクレット。
めっちゃ旨いんですけど、、、
ラクレット。
みんなで、ハイチーズ!
レナーテさんとヨゼフさん。
最高のおもてなしをしてくれました。
手作りのチョコレートケーキが本当に美味しくて、、、
食べた後は、文化的交流!?
レナーテ夫妻のタンゴを見たり、うちの学生がピアノを弾いたり、、、
色々と語り合ったりもしました。
レナーテのお宅訪問も無事におわりました。
この日はユースホステルに泊まりました。
スタッフの人も、ホテルのスタッフと違う雰囲気で、、、
みんな、自由というかなんというか。
このホステル、2年前にできた新しいユースで、面白かったな。
クラウドファンディングでお金を集めて、最先端のユースにしているんだとか。
もともと病院だったところを改修したんだとか。
ちょっとびっくりでした。