二日目
諏訪をあとにして東京は小平へ。
宮川流と共に気になっていた無想剣。
針谷夕雲の無住心剣術の極意を体現されている先生がいると知り、
またそのお弟子さんの中に旧知の二人。
これは何としても体験してみなくては。
某流派の空手をほんの少しですがかじっていた20代。
大阪、京都まで何度かセミナーに出向き先生のお話しから無住心剣術という心法の剣があったと知り、
それ以来究極的にはそこを目指すものとの漠然とした思いを持つようになりました。
小平の体育館についたらさっそく駐車場で山本先生と出会い、
皆がやって来るまで色々とお話しをさせて頂きました。
私が心の剣に興味を持った経緯や日常生活の中で毎日のように経験するある出来事などを聞いて頂くと「もう明鏡止水の状態が出来ていますね」と。
そして「今日中に無想剣が出るようにして差し上げます」と言ってくださいました。
まさか一回の稽古参加で会得できるものでは無いでしょうが先生のお言葉を励みに実際に無想剣の前に立てば何か分かるだろう・・・。
皆が到着、しばし旧交を暖め合い稽古がスタート。
結論から言えば1時間ほどであっけなく無想剣開眼と認定されました。
私自身はと言えば実感が乏しくポカン・・・
先生が握手を求められておられるのにもなかなか気づかず。
一度無想剣が出ればあとは無想剣が出てくる頻度を高めれば良いのだと聞かされていたのでその後は無想剣が出てくる心の状態を探しつつ稽古。
度々無想剣が出て来ますが実感に乏しい。
あとでよくよく振り返って考えて見ると無想剣が出た時の状態をあまり覚えていない事に気づく。
自分がやっているのか他人がやっているのを見ていたのかの区別も付きにくい記憶の瞬間もある。
相手の前にボーッと立って自分の身の事も相手に対しても剣を持っているのも忘れ交わった刹那に自動制御反応が現れたと現時点では解釈しています。
あまりにも実感が湧かないため旧友の池辺先生が相手の時に色々と反応を試してみました。
するとどう打ち込んでも見事に反応している事を確認。
反射神経では無いなと納得。
こちらの攻撃心が芽生えた瞬間を捉えて自動制御反応が起きています。
無想剣はある。
そしてその自動制御反応が自分にも起きた。
初日で無想剣が出るのは稀な事のようです。
遥々やって来た甲斐があった。
11時に始まった稽古も昼食を挟み場所を変えて日が暮れるまで続きました。
山本先生、池辺先生、園菓さん、佐藤さん、長々とお付き合い頂きありがとうございました。
無想剣が出たとはいえ初心者マーク。
これからです。
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