正和流には基本型がいくつもありますが動きが抽象的過ぎて型だけを見ても分かりにくいと言われます。
天才肌の師匠達は基本の型をあらゆる状況に対してその場その場の状況に合わせて適切に応用しています。
居合の師匠も同様の感性の持ち主です。
思考を通さないで技が降りてくるという感じです。
1を聞けば10を知るという言葉がありますが私は師匠達に出会ってその言葉の意味を理解しました。
われら凡人とは違って脳の使い方がそもそも達人過ぎるのです。
基本型は門外不出なので動画を挙げる訳にはいきませんが、見せてはならないような秘伝が含まれている訳でもありません。
要はネット上で面白可笑しく取り上げられちゃかなわんというだけの事です。
過去に事実誤認の中傷を受けた経験があるのでその点には神経を使っています。
昨年少林寺拳法のだるま祭を見に行った時に前々から思っていた事ですが少林寺拳法の型は良くできているなと感心させられました。
実際の技をそのまま型として体系化しているようです。
あるフルコン系空手の先生も少林寺に道場破りに行くつもりが稽古体系の合理性に感心して現在の型を編み出されたと読んだ事があります。
型と実際に用いる技との乖離の問題は師匠筋からすれば、それは問題でも何でもなく進歩に応じて縮まるものであると。
もっといえば乖離ですらなく、自由に応用が効くように能力を養えという訳です。
一生かけてこの道をいくという前提であれば気長に構えてそれも良いのですが、
2〜3年でそれなりの結果を得たいという一般の道場生にとっては合理的な教え方が必要でしょう。
学ぶ側が混乱しないように決まった技を一つづつ整理して効率的に学んでいける体系化が・・・
そこで正和流の技を型としてまとめてみようと試みています。
うまくまとめられるかは腕の見せ所です。