謹賀新年。
皆様、本年も当ブログをどうぞよろしくお願い致します。
何だかんだで、約2年半続いているこのブログ。
今年も相変わらずのマイペースで、気ままに更新していく予定です。
正月休みを挟んで4日ぶりの更新、心身ともにリフレッシュ…したかは不明(汗)
2014年=午(うま)年のオープニングという事で、一発目はニューペガサスとかEXAとか412とか、馬絡みの記事でも作ろうかと思ったが…
なぜか、突然「アニマルG」を取り上げたくなったw。
昨年同様のヘソ曲がりっぷりだが、このブログをよく知る方なら、特段驚きもしないはず。
まぁ、「動物」繋がりという事で、ご了承願いたい。
という訳で、今回はコチラ。
1989年(平成元年)登場の改修2-1号機「アニマルG」(アークテクニコ)。
ポコポコ…キューンキューン…
89年11月末に、上野のスロ専「オスカー」で、都内・初となる改修新装が行われた、との記録も残る。
(C)Google
「オスカー」跡地で後に営業した「パサージュ・オスカー」も、既に閉店した模様…
’89年11月というと、大学入試の追い込みもあり、高校や予備校K塾の自習室に連日こもっていた頃(受験生は、授業をある程度サボれる制度があった)。
後に、パチ・スロの道にドップリとハマるなど、まだ夢にも思っていない。
晴れて大学に入って半年後には、山手線で馬場から上野に「プチ遠征」して、オスカーでアニマルG(1F&2F)やニューペガ(1F)をペシペシやるような、ダメ人間になった。
「オスカー」向かいには「スターホール」。スターの並びに「百万弗」。ガード沿いを歩くと「エッグ」(スロ専)「チャンピオン」「ニューセンチュリー」「オリエンタル」「ラスベガス」(スロ専)「東京会館」。「ニューセブン」系列のホールもゴロゴロしていた。ユニバの直営スロ店「てんとう虫」も2軒あった。御徒町の方には「アップル」「スター会館」「ビクトリー」「アドベンチャー」に「グッドラック」…あの頃の上野界隈は、まさに「ドラクエ」ならぬ「パチクエ」の戦場マップだった。
※上野・御徒町エリアのパチンコマップ(1992年)
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/4c81040cf8c9c14b4aa4c0c3f02efcfb
魅惑の連チャンで名を馳せた2-1号機「アニマル」の下パネル右に、赤い「G」の文字が追加された本機。
新筐体を導入するホールもあったが、もともとアニマルを置いていたホールの「改修」が大半。基板を差替えて、「G」のシールをパネルにペタッと貼るだけの、簡素な改修が多く行われた。
この「G」マークが改修の「証」となったが、なぜ「G」という文字が付いたか、私はよく知らない。
「Great」(グレート、偉大な)の頭文字を取ったのか…。
改修により、「Grade up」(格上げする)という意味だったのか(実際はグレードダウンだが…)。
或いは、規定違反を反省して、当局に「Gomen-nasai」(ごめんなさい)と謝罪したのか…(笑)。
それはともかく、先行機「アニマル」の場合、「BRボーナスの完全確率方式」という2号機の規定に反し、1.5号機まで認められた「吸い込み方式」(一定枚数のコインを飲ませると、フラグが立つ)を取り入れていた。
それが、あの香ばしい連チャンとハマリを生み、ホールでも人気となった訳だが、お上の「逆鱗」にも触れて、「G」への改修措置を余儀なくされた。
※先行機「アニマル」の過去記事
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/8c7949dbe5745e688bebcf325d68a934
アニマルの改修版である本機は、ビッグ、レギュラーともに、毎ゲーム一定確率でボーナス抽選を行う、完全確率方式を採用した。
したがって、前身機の派手なBR連チャンは、「G」では到底期待できない(裏返った店を除くw)。
ただ、アニマルGの新装(’89年12月@上野)に立ち会った人の話では、連チャンとハマリの波が相変わらず激しく、「とても、中身が変わったとは思えなかった」とのこと。
それとて、当初は高設定営業だった為、自力連チャンが多発しただけかもしれない。改修機に違法な連チャンを仕込むなど、メーカーにとって「自殺行為」であろう。
まぁ、アークテクニコの場合、3号機時代も「ワイルドキャッツ」でオイタをして、検定取消処分を受けたが…。
私がアニマルGを打ち始めた「平成2年9月頃」は(歌舞伎町「日拓4号店」や「コスモ」など)、シマの客付きも出玉も、それ程良いとはいえなかった。BR両ボーナスの波は、メリハリのないノーマル臭がプンプンした。
それは「G」に出会う前、高田馬場・さかえ通りの「日拓ビッグプレイ」で体験した元祖アニマルの連チャンとは、到底結びつかなかった。元祖のポテンシャルを知る者にとっては、「G」の客飛びも当然であろう。
まぁ、中には、改修時に「G」のシールを筐体に貼っただけで、中身は「元祖・アニマル」のままにしていた店もあったが…。
ところで、さきほどの部分では、「BR両ボーナスの波」と、あえて限定的に書いた。
それは、改修機アニマルGでも、前機同様、意図的な「連チャン性」を有する部分があったからだ。
それが、小役の集中(フルーツゲーム)である。
ビッグとバケの意図的な連チャンはないが、フルーツに関しては、ループによる連チャンを期待できる仕様になっていた。
その理由は、フルーツのみ「吸い込み方式(吸い込み天井)」が採用されたからだ。
完全確率方式が義務付けられた2号機で、なぜフルーツの吸い込み天井が認められたのか。
実は、「G」への改修の際、「特例措置」として、前身機アニマルが認可された時の規定にさかのぼって、改修プログラムを組むことが「例外的」に認められた。
2号機の現行規定に照らすと、吸い込みを使ったフルーツゲームは完全に「アウト」となる。しかし、アニマルの認可時に遡れば、同様の仕組みはまだ「セーフ」だったのだ。
こうした特例により、吸い込み天井を使った本機のフルーツは、「合法」とされた。まぁ、当局による「お情け」といったところか。
それでは、改修機「アニマルG」のBR、そしてフルーツ(集中)の判定方法は、どうなっていたのだろうか。
以下は、日本文芸社発行「パチスロ完全攻略事典・PART5」(1990年8月)に紹介された、本機のボーナス判定システムである。
なお、現在、本機の「ROM解析」データを掲載した詳細なサイトも存在する(リンクは自重)。より突っ込んだ情報をお探しの方は、是非そちらを参考にされたい。
当ブログは、文系人間が当時の資料をベースに記事を起こしており、高度な専門性は持ち合わせていない。
ビッグボーナス、レギュラーボーナスの抽選方法
一次判定、二次判定、三次判定の「3段階判定」により、BRボーナスを毎プレイ抽選する。
(前身機アニマルの「吸い込み方式」とは、全く異なる)
★一次判定…(設定不問、当選率=3/256) ※3枚掛け時
★二次判定…設定差アリ
(二次当選率) ※3枚掛け時
設定1・・・176/256(11/16)
設定2・・・192/256(12/16)
設定3・・・208/256(13/16)
設定4・・・224/256(14/16)
設定5・・・240/256(15/16)
設定6・・・256/256(16/16)→設定6は、100%二次当選する。
★三次判定…ビッグorレギュラーの振り分け判定
振り分け率・・・BIG=43/128(約33.6%)、REG=85/128(約66.4%)
→BRの振り分けは、約1:2でREGに偏る(アニマルのゲーム性を再現)
上記数値を基に算出した、BR確率
(ビッグボーナス確率)
設定1・・・1/369.48
設定2・・・1/338.69
設定3・・・1/312.63
設定4・・・1/290.30
設定5・・・1/270.95
設定6・・・1/254.02
(レギュラーボーナス確率)
設定1・・・1/186.91
設定2・・・1/171.34
設定3・・・1/158.16
設定4・・・1/146.86
設定5・・・1/130.07
設定6・・・1/128.50
フルーツゲーム(小役の集中)の判定方法
・10~800枚の天井枚数(フルーツ天井)をあらかじめ決定。
・天井枚数の決定は、以下のタイミングで行われる。
(1)設定変更時 (2)両ボーナス終了時 (3)フルーツの抽選に外れた時
・フルーツの抽選は、以下のタイミングで行われる。
(1)天井到達時 (2)フルーツゲーム終了時
・フルーツ当選確率には設定差が存在する。
設定1・・・約47.66%
設定2・・・約50.39%
設定3・・・約49.61%
設定4・・・約62.89%
設定5・・・約65.23%
設定6・・・約65.23%
・フルーツは25ゲームで1セット。
・1回のフルーツで、平均約75枚のコイン増(-75枚~+300枚と、小役のヒキで差が出る)。
・フルーツ完走時は、再びフルーツ抽選が行われる(フルーツ連チャン抽選)。高設定なら6割以上の確率でフルーツがループして、出玉をジワジワ伸ばせる。
・フルーツ中の小役確率=約39.8%(払出しは15枚役のみ)
(前身機アニマル(約44.9%)よりも、やや低い)
・フルーツ中にビッグボーナスが入ると、その時点でフルーツは終了。
(前身機アニマルと同じ)
・一方、フルーツ中にレギュラーボーナスが入った場合、レギュラー後にフルーツは再開、残りのゲームを消化できる。
(これはアニマルと大きく異なる。アニマルは、フルーツ中にレギュラーが入るとフルーツは終了)
通常時の小役
ベル(15枚)、プラム(15枚)、オレンジ(10枚)、単チェリー(2枚)、2連チェリー(5枚)、3連チェリー(8枚)と、払い出し枚数の異なる複数の小役が存在するが、内部小役フラグは1種類のみ。
※通常時ではないが、フルーツゲーム中の順押し時は、必ず15枚役(ベル、プラム、又はこれらとチェリーの複合)が出る。よって、オレンジ絡みの複合役は、フルーツを否定。
通常時の小役確率は、乱数計算上は10/128(1/12.8)。但し、小役抽選は、それより先に行われるボーナス抽選に落ちた場合のみ行う。したがって、実際の小役出現率は10/128より低く、設定差も存在する。
吸い込み方式のアニマルでは、通常時の小役は、天井カウンターを巻き戻すだけの無駄な存在だった。その為、通常時はテンパイした小役を右リールで外し、小役をなるべく揃えない方が効率的とされた。
一方、改修機の「G」はBRともに完全確率方式の為、小役ハズシはコイン持ちが悪化して損となる。フルーツの天井(時間効率)を考えたとしても、小役は取った方が得。
リーチ目
前身機アニマルとリール制御の変更はなく、リーチ目も共通。以下は、本機の代表的なリーチ目。
ビッグorレギュラーのリーチ目 (3枚掛け時)
・左列…上→BR共通、中→BR共通、下→レギュラー目
・右列…上→ほぼビッグ目(ハサミ)、中→ほぼビッグ目(ハサミ)、下→レギュラー目
上段ベル…レギュラー目
フルーツ(小役の集中)継続目 (3枚掛け、順押し時)
・左…オレンジ・プラムの上・中段平行テンパイ(2確)
・右…プラムの右下がりテンパイで、中リールのプラムの上がオレンジ(2確)。
・本機は「フルーツの連チャン」が最大のウリ。これらの目を拝んだ時の興奮度は、前身機以上。
※その他、リールの「ブルリ」や、右リールのプラムorベルの「大スベリ」も健在(制御の変更なし)。
★今週の誤植★
www
★追記★(2014.1.8)頂いたコメントに関して
物故板さん、コメントありがとうございます。
実は、私もその動画投稿者(Lさん)の「大ファン」でして、以前より大変よく存じております。記事中、「タイムマシン」という表現を使う事がありますが、それが、あの一連の動画のことで、記事作成の手助けを何度もしてくれています。小田急や山手など、当時の活動エリア絡みの動画も多く、大変重宝しています。
直接に撮影したパチンコ店内や、間接的に映りこんだネオンや外観など含めると、実に70以上の動画の中で、当時のホールの懐かしい様子が確認できますね(一瞬だけチラッと映ったようなものもありますが)。自分の手元には、動画URLとパチンコ店名を併記した動画リストもありますよ^^。
「外国人だからこそ」は、まさにその通りですね。撮られた側も、外国の旅行者が記念に撮影したような感じを受けるので、あれだけ大胆に撮影できたのでしょう。色んな意味で、あの動画は奇跡だと思います。
ただ、大変に申し訳ないのですが、他サイトのリンク先が明記されたコメントについては、当ブログでの公開を差し控える方針となっております。今回頂いたコメントは非公開とさせて頂きますが、きちんと読ませて頂きましたので、何卒ご了承ください。ありがとうございました。
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