1994年(平成6年)に奥村から登場した一般電役「雷電2」(ライデン2)
あらためて盤面を眺めると、非常にケバケバしたというか、仰々しいデザインの台と感じる。
同社の一般電役で大ヒットした「マジカルランプ」(1995年)とは対照的に、都内・神奈川での設置が希少な「マイナー台」と記憶(上野・アメ横「スーパーラッシュ」などに設置)。首都圏よりは、関西エリアの方が設置が多かったとの情報もある。
★賞球…6&13
⇒GOチャッカー(ヘソ)はスルー式で出玉なしだが、スルー下が甘ければ玉持ちは良い。
★大当り確率…1/271
★出玉…2回セットで4600~5800個(釘調整や小デジタルのハズレなどで変動)
★赤・緑・オレンジの3色ドット採用
★デジタル停止順…左⇒中⇒右
★大当り図柄…赤色の「0~9、¥、$」の三つ揃い(12通り)
⇒左・中デジタルは、赤い図柄のみ(12図柄)
⇒右デジタルの図柄は、赤と緑の2色あり(24図柄)。緑はハズレ。
⇒ドットがオレンジに変わるのは、SPリーチ発展時(後述)
★朝一出目…「373」
★デジタルの意図的な連チャン性…なし
★ゲーム性について
⇒大当りの手順がやや複雑な本機。新装など打ち慣れない時期に、ゲーム性を把握せずに出玉を損した人もいるだろう。
以下、画像を基にゲーム性を解説する。
(左の電チュー(A)は「1」、右の電チュー(C)は「2」、アタッカー(D)は「3」、電チュー(E)は「4」とそれぞれ番号が付いており、大当り中のゲームの流れを示唆。左下の権利チューリップ(B)には番号がないが、このチューリップも重要。)
(1)中央のメインデジタルが、赤図柄の三つ揃いになると、大当り。
(2)デジタルが揃うと、盤面左上の電チュー(A)が5.8秒開放する。ここに玉を入れたら、すぐ右打ちに切り替える(その後、連動終了まで右打ちを続ける)。
(3)デジタルが揃うと、左下の権利チューリップ(B)も開放するが、この段階で玉を入れては駄目。
⇒通常、チューリップ(B)はチョロ打ち(弱め打ち)以外入賞しづらく、電チュー(A)入賞直後に右打ちすれば、(B)入賞の危険はない(但し、玉突きするとチョロ打ちになる危険あり)。
(4)電チュー(A)入賞で、盤面右上の電チュー(C)が開放。ここに入賞すると、その下のアタッカー(D)に付いた小デジタル(2ケタ、保留4個付き)が回転。小デジが「00」以外で停止すると、アタッカー(D)が開放する。
(5)アタッカー(D)内部は、左・中・右に分かれている。左右は単なる入賞口だが、中央Vゾーンに入賞すると、下の電チュー(E)に付いた小デジタル(2ケタ、保留4個付)が回転。小デジが「00」以外で停止すると、電チュー(E)が開放する。
※小デジタルの当選率=599/600(約99.83%)、ハズレ確率=1/600(約0.17%)
⇒小デジがハズれるのは0.2%未満で、ハズレはある意味「ヒキ強」
(6)上記の要領で、電チュー(C)⇒アタッカー(D)⇒電チュー(E)を連動させて出玉を稼ぐ。連動が終わると、約2300~2900発の出玉となる(盤面右の釘調整や小デジハズレなどで変化)。
(7)1回目の連動終了後は、「チョロ打ち」(盤面左を弱め打ち)に切り替える。チョロ打ちして、権利チューリップ(B)に入賞すると、電チュー(C)が再び開放する。すかさず右打ちに切り替えて、2回目の連動で出玉を増やす。2回目は、メインデジタルを揃える必要なし(デジタル確率も不変)。
⇒権利チューリップ(B)は、1個入賞で閉じる。チョロ打ちすれば入賞は容易。玉を減らさずに2回目の連動開始となる。一応、(B)への2個連続入賞による「ダブル」も可能だが、チューリップが小さいうえ、連続入賞が難しいゲージ構成の為、意図的にダブルを狙うのは困難。
盤面右が玉コボレの少ない調整ならば、必然的に出玉も多くなる。特に、アタッカー(D)上部の調整は重要で、アタッカー中央のVゾーンに入賞しづらいと、電チュー(E)との連動が起こらずに、「空振り」するケースが増える。
計2回の連動で約5500~5800個の出玉となる。但し、盤面右の電チュー周りやアタッカー周りの釘がシブいと、5000個を割ることも。
★リーチアクションについて
・デジタル停止順は、左⇒中⇒右。
・左・中デジタルは、赤色の「0~9、¥、$」(12種類)のみ存在。
・一方、右デジタルのみ、同図柄で赤と緑の2色がある(24種類)。緑はハズレ図柄。
・リーチアクションは、大別すると「ノーマル」「SP」「2段階」の3種類。
・ノーマルリーチには、「ビタ停止」(リーチ後、右デジがすぐ停止)「1周目停止」「2周目停止」の3パターンがある。
・SPリーチは、ノーマルが3周目に入った後、左・中デジタルがオレンジ色に変化する。同時に、サウンドも派手に変化。SPで当る時、右デジタルの停止パターンは(1)大当り図柄がそのまま停止、(2)1コマ手前で停止後に、1コマ進んで当る、(3)1コマ先で停止後に、1コマ戻って当る、の3つ。また、SPがハズれる時は、必ず前後1コマでのハズレとなる。
・2段階リーチは、ノーマルでハズレ停止後、左・中デジタルが伸縮を開始して、右デジタルが再始動する。この時、「ピョコピョコピョコ…」と派手な効果音が鳴る。この2段階リーチに発展すると、100%大当りとなる。
※大当り時における、各リーチ選択率
・ノーマル・ビタ:6.25%
・ノーマル・1周目:12.5%
・ノーマル・2周目:12.5%
・SP(「そのまま停止&1コマ進む」の合算値):12.5%
・SP(1コマ戻り):約18.75%
・2段階:約37.5%(大当り時、いちばん選択され易いのが2段階リーチ)
★本機を長きに渡って置いた、希少機設置店
・山形・西村山郡「河北ジャンボ」
・茨城・水戸「コロンビア会館」
・千葉・流山「ダイヤモンド」
・富山・魚津「パチンコドン」
・富山・氷見「富士会館」
・京都・中京区「大宮オメガ」
など
~おまけ~
「雷電」つながり、ア・ラ・カルト
本機と同じ時期(1994年)、奥村から「ライディーンEX」という確変デジパチも出ている。
パチンコ劇画のロングラン作品「雷電」…主人公の大石吉太郎は、自身の体から発する「活動電流」を使い、大当りを自在に出せる。白夜書房のパチンコ漫画誌「コミック・パチンカーワールド」1990年6月号(当時は「パチンコ必勝ガイド」の増刊号)で連載開始。ちなみに、雷電が誌上で最初に攻略した機種は、ハネモノ「マジックカーペットI」(三共)とデジパチ「パールセブン」(マルホン)。
「スターダスト」(ニューギン・旧要件ハネモノ、1990年登場)
⇒大当り中は、YMOの「ライディーン(雷電)」が流れる。AメロとBメロを延々とループ。後継機スターダスト2(1990年)
「メタルアーミー」シリーズ(西陣・デジパチ、1998年) ※画像は現金機(5&13)の「SVR」
⇒やはり、大当りサウンドはYMOの「ライディーン」。コチラは、Aメロ⇒Bメロをループした後に、Cメロ以降も続くロングバージョン。
「闘神雷電・花田勝」(2005年、エレコ)。モチーフとなった花田氏は、現在「勝⇒虎上(読みは同じ)」に改名済み。
当時のユニバ(アルゼ)系4~5号機だと、エノカナ、安西ひろこ、森の石松、デビルマン、格闘激戦区、コンドルXなども頻繁に打った。その後、スロへの情熱が急激に失せて、ART5号機の増殖と共にホール通いを「引退」した。
※追記・・・「安西ひろこ」(ミズホ「安西ひろこの黄金の秘宝X」)に思わぬ反応があったので(笑)、当時の実戦店を追加。確かに設置は少なかったかも。その頃だと、エレコ「おさるの超悟空CY」の方がポピュラーでしたな(当然、こちらも追っかけました)。
「安西ひろこ」の実戦店(2004年)
⇒京王線・府中駅南口「ターゲット」(スロ専)
⇒京王線・府中駅北口「チカサク」(併設店)
※同エリアに2店舗も導入されていたので、「安西ひろこ」といえば真っ先に府中が思い当たる。
サミー「北斗の拳」(初代)を追っていた時期、上記2店舗でたまたま遭遇したというのがきっかけ。
「チカサク」は、北斗を大量増台してグランドオープンした頃で、結構盛り上がっていた。「ターゲット」の北斗のシマはガラガラだったが、なぜかBBが長く続く事が多くオイシイ思いをした。
なお、パチンコ・CR版「闘神雷電」(ミズホ)や、「CRライディーン」シリーズ(高尾)、それに「CR勇者ライディーン」(藤商事)等は、全くもって当ブログの守備範囲ではない為、スルーさせて頂く。