まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

オアーゼ(パイオニア、4号機)

2015-03-01 04:04:59 | パチスロ4号機



今回は、ちょい懐かしの12年前、2003年(平成15年)に出たAタイプ4号機「オアーゼ」(パイオニア)を振り返る。このブログでは、かなり「新台」の部類に入るが…。
(「オアーゼ(Oase)とは、ドイツ語で「オアシス」の意)



(ボーナス確率)

       BIG   REG
設定1  1/315  1/682
設定2  1/297  1/655
設定3  1/282  1/630
設定4  1/264  1/606
設定5  1/244  1/585
設定6  1/240  1/481


(払い出し表)




本機は、2001年登場のハイビスカス告知機「オアシス」(25φ)の後継機である。3種類のビッグ、2種類のバケはオアシスと同様。但し、ビッグファンファーレとBGMが2種類あったオアシスとは異なり、ビッグのサウンドは1パターンのみ。


(オアシス)


さらに、オアシスよりも「後告知」の比重が高くなり、「リーチ目」の存在感が大きく増した。

BRフラグ成立後の「プチストック」機能を搭載、初心者に配慮した設計だった。また、ビッグ中のリプレイハズシや設定6判別などもあり、中・上級者でも十分に楽しめた。



(出会い)

当時、私は東京・町田の「S」(閉店)という小さなスロ専で、シオサイ系の沖スロ「シオラー30」をメインに立ち回っていた。ここでは2002年~2003年の2年弱、効果抜群のリプレイハズシとS店の「台予約システム」「シーサーの置物(設定を示唆)」などを駆使して、かなり満足のいく収支を上げていた。しかし、店が露骨な回収に走った時などは、他店に「プチ遠征」をしていた。


(シオラー30)

そんな折、町田の隣の「相模大野」に出向く機会があった。駅周辺のホールチェックを一通り終えると、さらに郊外まで足を伸ばそうと、当てもなくフラフラと探索を開始。住宅街を抜けて、養鶏場や畑などの田園風景を目にしながら広い幹線道路に出ると、「ブルーホール」という一軒の郊外店を発見した。

この日は、ちょうどリニューアル当日で会員募集をしており、すかさず登録して新装の列に並んだ。入店後、スロのシマで見つけたのは、パイオニアのハイビスカス告知機(25φ)「オアシス」だった。あいにく新台ではなかったが、シオラー同様、オアシスも大の好物だった私は、このシマをいたく気に入り、町田S店の「避難先」として、その後もしばしば利用した。


(その時作ったブルーホール(麻溝台)のロボカード会員証)
※「BLUE HALL」ではなく「BLUE HOLE」の表記


やがて、この店のオアシスは半数が入替となり、代わりに入ったのが「オアーゼ」だった。初めこそ、オアシスほどの魅力は感じられなかったが、打ち込んでいくうちに、ビスカス告知とリーチ目のバランスの良さ、適度な技術介入性、そしてプチストック機能など、意外と面白味の多い台と気付いた。

また、この時期は、シオラーやオアシスの設定を露骨に下げる店も多く、設定が良さげで、粘ればそこそこ稼げる本機は重宝した。

ブルーホール以外でも、小田急・向ヶ丘遊園駅南口の「バンバン」や、井の頭線・渋谷駅ガード脇「日拓」(旧「大番」があった場所)などで、本機と遭遇した(シマはイマイチ人気がなかったが…)。結局、収支は「そこそこ」で終わってしまったが、告知系の楽しさを再認識できた、思い入れある一台だ。



★リールサンド照明
シオラーで初搭載された、パイオニア独特のカラフルな「リールサンド照明」は、本機も採用。但し、あくまで演出用ランプで、シオラーのように、告知演出やビッグ時の成立役ナビとして使われる事はなかった。


★プチストック機能

本機は、BRフラグ成立後もボーナス抽選を行っていた。目押しが苦手で、ボーナスを揃えるまでコインを多くロスする人でも、その間にBRに当選すれば、フラグはいったん内部ストックされて、ボーナス終了後の1プレイ目に放出される(ストック順に放出。先告知のみ)。ストック数は最大で16個。

目押しの得意な人は関係なさげな機能だが、リーチ目を堪能したり、裏モノチックな「1G連」を体感する為、あえてボーナスを延々と外し続けるのも面白かった(但し、200ゲーム以上外したのに、1G目に告知されなかった時のガッカリ感は大)。まぁ、「ストック」とはいっても、あくまでも「補助的」に過ぎない。


★お馴染みの「ハイビスカス」告知…そのタイミング

ボーナス成立すると、リール左右上部の赤いハイビスカス(オアシスより毒々しさが強い)が点滅して、フラグ成立を告知。元祖「シオサイ30」以降、ノーマル・裏を問わず、ビスカス系を好んだ私にとって、本機の告知ランプも「そそる」ものを感じた。

先行機オアシスと同様、告知タイミングは(1)成立Pのレバーオン、(2)成立Pの第3停止後、(3)成立次Pのレバーオン、の計3パターン。

ただ、その振り分け率は、オアシスと大分違っていた。オアシスの場合、(1)が50%(1/2)、(2)が37.5%(3/8)、(3)が12.5%(1/8)と、大半が成立ゲームの告知だった。

一方、本機は(1)が12.5%(1/8)、(2)が37.5%(3/8)、(3)が50%(1/2)へと変わった。つまり、いわゆる「後告知」がメインとなり、成立Pのレバーを叩いた段階では、告知されない場合が多かった。

その為、出目(或いはスベリ)でフラグ成立に気付く機会も増えた。賛否はあろうが、通常時が単調になりがちな告知モノで、リーチ目の存在価値を高めて、ゲーム性に「幅」を持たせた訳だ。新たなファンを取り入れようとする、メーカー側の努力も感じられた。


★プレミアフラッシュ

通常、告知ランプ(ハイビスカス)は、左右交互にチカチカと点滅を行う。これがBR共通の光り方だが、たまに、左右ランプが同じタイミングで、「徐々に明るさを増しながらジンワリ全灯⇒消灯」を繰り返すことがある。これが、ビッグ確定の「プレミアフラッシュ」だった。また、点滅するビスカスの光が通常よりも弱い場合(ボワボワっと寂しげに光る)も、やはりビッ確のフラッシュとなる(オアシス(ハナハナ)はプレミアが1種類だけだった)。これらのプレミアフラッシュは、告知発生時の「1/32」で出現。


★リーチ目

先述の通り、本機では、ボーナス成立の次ゲームで告知されるケースが「50%」もある。その為、リーチ目を察知して、フラグ成立に気付くことも多かった。

各リールにはいわゆる「強い形」が幾つかあり、リーチ目としては判りやすい形が多かった。ただ、スイカこぼしが絡むガセ目もあった為、適当打ちしていると、怪しげな出目に一喜一憂させられた。以下は、本機の代表的なリーチ目より抜粋。


・各リールの「強い形」(特定小役ハズレで入り目)

(左リール)

     
リ・ス・ス…リプレイorスイカハズレ目         ス・ス・ベ…スイカorベルハズレ目


(中リール)


ハイビスカス・リプレイ・ハイビスカス(ハ・リ・ハ)…リプレイハズレ目。



チェ・ベ・チェ…ベルハズレ目。チェリーで止まる事もあるが、左右のチェリーの位置によっては入り。


(右リール)


ハ・チェ・ナ(チェリー付きの下段赤7=ゲチェナ)…これもリーチ目に良く絡んだ。スイカこぼしもあるが、左にスイカがなければ鉄板(ハサミなら2確)となる。



・主なリーチ目(3枚掛け)
(※「スイカこぼし目」も含む)



赤7と青7の一直線形は、全ライン鉄板。


右リールのチェリーは代用図柄となる。


中リールのスイカも、代用図柄の役割を果たす。これは右上がりだが、右下がりでもOK。但し、中段ラインはガセる。


中段ラインのスイカ絡みでも、「赤7・スイカ・スイカ」の形は強い。



単なる7図柄のズレ目に見えるが、実は鉄板の二確目。



コチラのズレ目は、ベルハズレで入り。



「スイカ・スイカ・チェリー」(ス・ス・チェ)の中段一直線。割とよく出る形。



スイカの大V字。大山型・L字・逆L字でも有効。



スイカ・ベル・リプのトリプルテンパイ…中でスイカを狙って、全小役が外れれば入り目。



スイカとベルのWテンパイは、スイカ平行テンパイならスイカハズレ目。この形は、スイカの逆L字型(リーチ目)も同時形成しやすい。



スイカ・ベルのダブテン型でも、スイカ右上がりだと右リールは条件が付く。右上段にボーナス図柄かチェリーがないとダメ。また、チェリーでも「ゲチェナ」のチェリーはNG。



スイカとリプレイのWテンパイは、スイカが平行テンパイならスイカハズレ目。



スイカ・リプのダブテンでも、スイカ右下がりだと右リールは条件が付く。右下段にボーナス図柄かチェリーがないと、リーチ目にならない。やはり、右ゲチェナのチェリーはNG。


ベル・スイカの平行テンパイは、小役ハズレ目。



強そうに見えて普通にハズレが多い、右リールの2連青7(ナ・ナ・リ)。だが、形次第では強力なリーチ目となる。上はハサミ打ち時、青7とリプレイがWテンパイした形。大抵リプが揃うが、たまにハズれてビックリする(リプハズレ目)。



こちらはハサミ二確目。



やはり見かけ倒しの2連青7(ベ・ナ・ナ)。だが、コチラはハサミでベルハズレ目。



チェリーの一直線形は、ボーナス成立後のリーチ目。常にビスカス点滅を伴うので、あまり感動はない。チェリー絡みのリーチ目は他にも多く存在するが※、いずれも成立後の「アト目」で存在感はイマイチ。
(様式美の優れたものもあるが…)

※左チェリー出現時の主なリーチ目
・チェリー付きボーナス図柄のハサミテンパイ形(ボーナス図柄は全てOK)
・チェリーのダイヤモンド型(中リールに「チェ・べ・チェ」停止)
・チェリーの平行四辺形(中リールに「チェ・ベ・チェ」停止)
・チェリー付き小役のハサミWテンパイハズレ
・左にチェリー付き7が上段に停止して、中リール下段に異色の7が止まった形
などなど



★通常時の4枚チェリー狙い

チェリーは2枚役だが、角だと4枚となる。チェリーを下段ビタで狙えば、必ず4枚チェリーになる。但し、一コマ遅いと取りこぼす。確実に2枚でとるか、目押しを駆使して4枚にするかの二択。



★BRフラグ判別法

手順は幾つかある。リーチ目が出たら、次ゲームは左リール中段に「赤7」、右中段に「ハイビスカス・チェリー・赤7」(ゲチェナ)の赤7を狙って、赤7で挟むのが一般的(右で7がテンパればビッグ、ハイビスカスまでスベればバケ)。プチストックがあるので、3枚掛けで判別しても、コインロスにはならない。

また、「3枚掛け・右押し」でも判別は可能だった。右にゲチェナを狙って、そのまま「ハイビスカス・チェリー・赤7」が止まればビッグ。一方、赤7が枠下に落ちて、ハイビスカスが中段に止まればバケ。

なお、制御上、本機で右押しすると、ビッグフラグが立っていない限り、右リール上段にボーナス図柄は止まらない(小役・リプレイ成立時を除く)。よって、フラグ確認後、右リールに「2連青7」を最初に狙い、青7が上・中段にビタっと止まればビッグ、1コマスベッて中・下段に止まればバケとなる。



★リプレイハズシ(効果大)

1、2回目の小役ゲームは、順押しで消化。左リールは「チェリー」を枠内に狙う。左にスイカが止まったら、中・右にもスイカを狙う。

3回目の小役ゲームに入ったら、中押しに切り替える。中リール枠内に「赤7」を狙い、中段に停止した図柄に応じて右・左を狙い分ける。

・中段ベル停止…ベルorハズレ。左⇒右と適当押しでOK。
・中段スイカ停止…スイカorハズレ。右にスイカを狙い、テンパイしたら、左に2連スイカを狙う。
・中段リプレイ停止…ジャックインorチェリーorハズレ。右は適当押し。中段にリプレイがテンパイしたら、左には、ハイビスカスを上段付近に狙う(6コマの余裕アリ)。但し、この方法では、チェリーが「2枚」(中段)になってしまう。4枚(カド)で取りたい場合は、左に「上にスイカの付いた赤7」を上段or中段に狙う。但し、余裕は2コマしかないので、ハズシミスのリスクも多少ある(ビタが余裕なら問題ないが)。
・中段に上記以外が停止…ハズレ

残り9ゲーム(パンクが嫌なら10Gから)になったら、順押し小役狙いに切り替える。



★設定判別(6判別が可能)

設定6判別
・ビッグ終了後、クレジットを落とす。
・コインを32枚投入(クレジットは29)。
・そのまま1P消化。
・3枚手持ち(2枚投入・1ベット⇒1枚投入・2ベット)
・11枚手持ち(2枚投入・1ベット×5⇒1枚投入・2ベット)
・以後は、11枚手持ちの繰り返し。
・16プレイ目以降、レバーオン時のCR表示が「30」の時が判別プレイ。
・判別Pのチェリーとスイカの出現率が20%以上あれば、設定6と判断。