まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

90年代パチンコ関連ドラマ情報(CS)、続報

2016-08-06 19:52:41 | 90年代ドラマとパチンコ

前記事の続報。


昨日、CS「ホームドラマチャンネル」で放映された、90年代サスペンスドラマ
「新・女検事 霞夕子(かすみゆうこ)シリーズ「乗り遅れた女」」(1995年、
鷲尾いさ子主演。日本テレビ「火曜サスペンス劇場」でOA)の映像チェックを
行った。さっそく、その結果を報告したい。


結論から言うと、残念ながら、パチ屋絡みのシーンは、90分ドラマ全編のうち
ほんの一瞬だけ。時間にして、「1分少々」といった所だった。うーん、残念。
まぁ、「90年代ドラマとパチンコ」を研究していれば、こんな空振りも多いが。


本作の冒頭、「東郷」という若い男性が、鈍器で後頭部を殴られて殺害される。
その男性が「パチプロ」との設定だった為、面白い映像が映り込んでないかと、
期待を込めて作品を視聴した訳だが…。


結果的には、前記事で危惧した「ワンシーンのみ」で終わってしまった。
ただ、個人的に「香ばしい」と感じる場面が入っていたので、紹介したい。
(映像は添付できない為、文面のみでご勘弁)


件の場面だが、この殺人事件を検証する女性検事、霞夕子(鷲尾いさ子)が、
部下の事務官(佐藤満)と、被害者のパチプロ東郷が通ったパチ屋に出向き、
彼の普段の行状について、カウンターの店員から話を聴くワンシーンである。


ロケ地となったパチ屋だが、事件現場の「横浜」に因み、JR関内駅(北口)の
今はなきパチンコ店「関内プリンス」が使われていた。エンディングロールの
「撮影協力」にクレジットはないが、正面入口ネオンに「PRINCE」の文字、
さらに自動ドア脇の回転看板に「関内プリンス」とあったので、間違いない。
(C)Google
(関内プリンス跡地)


実は、かつて当ブログで紹介した「パチンコ必勝マップ」白夜書房)にも、
関内エリアのパチ屋情報が網羅されている。1994年3月時点のデータとして、
JR関内駅周辺では、以下のパチ屋が営業していた事が判る。

(南口)ニューフレンド、関内プラザ
(北口)プリンス、KING、パチンコ馬車道、パチンコJAC’S関内店


なお、「関内プリンス」は閉店。跡地は、現在「プリンス会館」という
小洒落たビルになったが、パチ屋当時を思わせるビル名が使われている。
(プリンス会館…横浜市中区弁天通3丁目36)


それから、店内映像について。まず、夕子らが自動ドアから入店する場面で、
パチンコ台の大当りサウンドと思しき、やたら騒がしい電子音が鳴っている。
聞き覚えある音だったので検証の結果、京楽の大ヒット権利物「ピンボール」
大当り中BGMと確認。


(京楽の権利物「ピンボール」…1993年登場。
権利終了後の1回転目、中デジが奇数で確変。)


次に、夕子がカウンターの男性店員(茶髪、やや横柄)に、事情を聴く場面。
店員は、「ああ、東郷さんなら、しょっちゅう出入りしてましたよ」の一言のみ。
その話を聴く夕子の背後(カウンター前)が、京楽「ピンボール」のシマだった。
例の大当り音もハッキリ聴こえる。シマの大半は固定された椅子だが、一つだけ
普通の「移動式椅子」が混じる。馴染みの店を思い返しても、そんなシマがあった。
(全台が移動式の古い椅子、という香ばしい店もあったな…)


その直後、一人の老婆が、店の床に落ちたパチンコ玉を、拾い集めるシーン。
その床が、懐かしい茶色の「板張り」だった。その床に這いつくばるように、
客の足元に落ちた銀玉を、一つ一つ拾う白髪の老女。パチ屋お馴染みの光景。
’92年のVシネマ「パチンコグラフィティ」(布川敏和主演)では、鈴木清順演じる
常連の老人が、有り金500円を使い果たした後、床に落ちた玉を拾おうとするも、
布川演じる店員にマグネット棒で先に玉を拾われて、ションボリと肩を落として
退店するシーンが妙に印象深い(余談になるが)。


実は、殺害現場に「パチンコ玉」(とカサブランカの花)が残されていたのが、
この事件の「伏線」となっていた。加害者(女性)が事件の直前、現場である
倉庫(東郷のバイク置場)に銀玉をバラ撒いておく。帰宅時にそれを見つけた
東郷が、「もったいない」と身をかがめて玉を拾い集める。その直後、物陰に
隠れていたその女性が忍び寄り、金属バットで彼の後頭部をボコボコに殴る…。
「パチプロにとって、玉は現金と一緒だ」という警察関係者の台詞があるが、
それを視聴者に理解させるべく、老婆が玉を拾うシーンを入れたのは明らか。
また、玉拾いをする低い体勢の相手であれば、非力な女性であっても背後から
殴りかかれる事の「実証」も兼ねた場面。


さらに、店員の話を聴き終えた夕子が店を出る時、入口近くのシマがチラッと映る。
やや見辛かったが、特徴的な盤面から、SANKYOの現金機「FファンタジーIII」
と確認。同台は、94年6月登場の確変デジパチ。本作のロケが行われたと思しき
「94年10~12月」頃も、人気を保っていた(私は「パチンコランド」で初打ち)。


(SANKYOの液晶デジパチ「フィーバーファンタジーIII」1994年登場。
赤7が有効ラインに揃うか、上下平行の2図柄揃いで、次回まで(小デジ)
確変突入(ループ有)。美麗な液晶やアメドリ風SPリーチも特徴だった
(4周目に入るか否かが運命の分かれ道)。


さらに、その向いのシマの天井に「フィーバールーセント」と書かれた
機種案内の吊看板(ボード)も見える。コチラも、当時大人気の現金機。
ノーマルだが、百合丘「J-ONE」で短時間に爆連機の如く数珠った事アリ。


大同のドラムデジパチ「フィーバールーセントDI」…1994年登場。
リーチは、必ず中ドラムの二段階アクションを経由して発生した。


映像をさらに細かく見ると、関内「プリンス」の映り込む場面が、あと2か所。
だが、さほど「食指」が動かなかった為、今回は割愛する。なお、ドラマでは、
プリンス真向いにあった「弁当屋」も、重要な役割を担う存在(詳細は割愛)。
店名は「キッチントマト横浜店」。コチラは撮影協力欄にクレジットがある。
(既に閉店。跡地は現在「ファミリーマート関内弁天通店」)


それから、殺害現場のバイク倉庫に落ちていた「パチンコ玉」について、
夕子達が検証するシーンも何度か出てくる。その中で、事件を担当する
西(にし)警部補が、「パチンコ玉は、店毎に違う刻印が入っている」と、
パチファンなら周知といえる情報を夕子に伝える。まぁ、視聴者の多くは、
そんな基本情報さえも知らない訳で、こういったセリフも必要なのだろう。
因みに、その西警部補を演じたのが、今やワイドショーのレポーターとして
お馴染みとなった阿部祐二さん(俳優出身)。21年前の若き「雄姿」だ。
なお、阿部さんは私と同じ大学の出身で、同じ学部の先輩に当る。



まぁ、ざっと駆け足で説明したが、今回はこの辺で終わる。
引き続き、90年代ドラマとパチンコの関わりについては、
研究を進めていく所存である。
最後に一言「鷲尾いさ子は、やっぱり美人」