1996年(平成8年)にニューギンから登場した
3回権利物「プリティーハート6」
★カラー液晶(ニューギンお得意の「萌え系お色気キャラ」登場)
★賞球:7&10&15
・始動チャッカーは戻し0。ワープ穴下のチャッカーが7個戻し。
・電チュー真下の役物は10個戻し。玉持ち(出玉増加)に貢献。
・最下段のメインアタッカーは15個戻し。
★デジタル図柄(⇒トランプがモチーフ)
・左:A(♡付)、2~10、JOKER(オールマイティ)
・中:A、2~10、♡
・右:A(♡付)、2、3(♡付)、4~6、7(♡付)、8~10
★デジタル停止順:左⇒右⇒中
★大当り確率:1/326(二段階抽選、合算確率)
・一次抽選(デジタル):1/81.5(2,3回目は1/8.15)
・二次抽選(シルクハット):1/4(常に)
★一次当選図柄パターンは26通りと多い
・「A~10」の各3つ揃い(10通り)
・左JOKER、中・右ゾロ目(10通り)
・♡揃い(A♡A、A♡3、A♡7、JK♡A、JK♡3、JK♡7の6通り)
※JKはJOKER
・ダブルリーチのケースが多く、期待感を煽る。
★二次抽選
・デジタルが揃うと、ヘソ下の電チューが5.8秒開く(複数入賞可)。
・電チューから役物に入った内の1個が、GOチャッカーに一時貯留。
・貯留解除後、液晶画面で「シルクハット抽選」スタート。
・8つの帽子の中に当り(リンゴ)2つ、ハズレ(ケムンパス的な毛虫)6つ。
・「手」が指さしたハットが開いて、リンゴなら当り、毛虫ならハズレ。
・表示上も内部も、当選率は1/4。
★盤面最下部にある小デジタル(0~7)も、二次抽選の当否を表示。
・3、7で当り、他はハズレ。但し、液晶より一足先に、結果が判ってしまう。
⇒同年登場の「CRFパワフルFX」(三共)も、小デジ先走り⇒アタッカー先開き。
★16ラウンド継続(アタッカーは9カウントだったが、拾いは良好)
★出玉:3回権利で約6300個
・電チュー下の役物(二次抽選用)は10個戻し。
・2,3回目はデジタル確率が10倍アップ。電チューも
頻繁に開くので、大当り出玉の増加に大いに貢献した。
・但し、シルクハット抽選は1/4の為、連続で外す事も。
★リーチアクション:ノーマル、SPの2種類とシンプル
・どちらでも当たるが、SPの方が期待度は遥かに上。
・ノーマル…左右テンパイ後、中デジがゆっくりスクロール。
・SP…ノーマルから発展。中デジが高速回転後、当り図柄の
2コマ手前から、超スローに減速。前後1コマの範囲で停止。
・いったんハズレ後、スベリ(再始動)発生なら必ず当る。
当時、本機は結構な人気で、都内・神奈川でもよく見かけた。
また、いわゆる「みなし機」として、長く残す店も多かった。
個人的に印象深いのは、登場から何年も経った頃、都電荒川線
早稲田駅そば、新目白通りの「三光堂」で行った実戦だろうか。
既に閉店しており、跡地では現在「パイナップル」が営業中。
(在りし日の早稲田「三光堂」)
当時、大学はとうの昔に卒業して働いていたが、資格を取る為、
土・日は母校の図書館(グランド坂)に出向いて勉強していた。
(当時、卒業生は「図書館カード(無料)」があれば、校友として
いつでも入館できた。現在は校友費を納めないと、継続利用不可。
敷居がやや高くなっている)
(実際使っていた図書館カード)
その際、勉強疲れで気分転換したくなると、三光堂や「みよし」と
いった学生時分から馴染みのパチ屋が近くにあった為、不謹慎だが
頻繁に「逃避」していたのだった。
本機は決して甘釘ではなかったが、バイト学生の頃とは違って、
投資金に多少余裕があったので、粘って大当りする事もあった。
(勉強のストレスの反動か、刺激の強い大量出玉に惹かれた)
ただ、デジタルが揃っても、二次抽選で毛虫に好かれてしまい、
大きくハマるケースも少なくなかった。期待を煽るSPリーチで
揃い、二次抽選であっさりハズれると、余計に損した感じで
意外とダメージを受けた。因みに、当時の三光堂は本機の他、
「夢幻伝説」(京楽)、「ハニーフラッシュ7」(西陣)、
「FルーセントDI」(大同)、初期4号機「ソレックス2」
(ユニバーサル)なども残す、香ばしいホールだった。
勝利を手にすると、路地の換金所(長屋の軒先)で勝ち金を
受け取ってから、三光堂のすぐ近く、同じ通りにあった小店
「巨摩しゃんぽん」(ちゃんぽんとは呼ばず「しゃんぽん」)
で空腹を満たし、その後、図書館に戻って勉強の続きをしたり、
そのまま帰宅したりしていた。小さい店だったが丼は巨大で、
麺も具もボリューム満点で、大いに重宝した。本機に思いを
馳せる時、あの店の「豪快かつ素朴な」しゃんぽんの味が、
フッと脳裏をよぎるのだ…。