1991年(平成3年)に豊丸から登場した2回権利物「エスカルゴ1」。
賞球…7&15
デジタル大当り確率…1/236
出玉…約4000発
ゲーム性…メインデジタルの図柄は0~8の数字で、左デジタルのみオールマイティ図柄の「E」も入っている。3ケタのゾロ目が揃うか、左にEが出て中・右デジタルがゾロ目になると、権利発生のチャンスだ。
デジタルが揃うと、ヘソチャッカー下のスルー電動チューリップが開放。その下のヤクモノに玉を入賞させる。ヤクモノ内に一旦貯留された玉は、電チュー閉鎖と同時に中央の大当り穴か左右のハズレ穴に振り分けられる。一応、振り分け型ではあるが、ヤクモノに玉が貯留されれば、ほぼ確実に権利獲得となる仕組みである。
大当り後は右打ちで消化。「GO」と書かれた回転体に玉を入賞させると、盤面右下のアタッカーが開放し、出玉を増やしていく(最大15ラウンド継続)。
2回目の権利中は、メインデジタル確率が10倍アップ(1/23.6)。メインデジタルの色が、赤から緑に変化する。
90年代初頭、一般電役の名機「アメリカンドリームP1&P2」で旧・一発台ファンの心を掴んだ豊丸。その後、同社は「バトルロイヤル」、「スペースマウンテン」、「シティ」といった新要件の2回権利物を立て続けに発表し、大量獲得機ファンを取り込もうとした。
本機も、そんな流れの中で登場した一台だ。しかし、「デジタルタイプの権利物」という事で、アナログ一発台フリークの受けは、今一つであった。ただ、シンプルかつ優れたゲーム性は、デジパチファンなどに受け入れられ、新たなファン層の獲得へとつながっていく。
良心的なデジタル確率、7個戻しのヘソチャッカー、ラウンドロスのない改良型の回転体と、打ち手にとって有難い作りになっていた。
メインデジタル上のLN用小デジタルとメインデジタルが同調していた為、止め打ちで簡単にLNを狙えるという情報があったが、真偽は不明…。