まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

マンハッタンV(三洋、権利モノ)

2016-02-23 23:12:58 | 権利モノ

今回は、1992年(平成4年)に三洋から出た、2回権利モノ「マンハッタンV」について。













おっと、これは、マンハッタン違い…
(2005年の福岡旅打ち時に、西鉄・福岡駅前「マンハッタン」の看板を撮ったモノ。
スロのペガサスワープ、ムサシ、V10などを目当てに行ったら、見事に撤去済みだった。
結局、あの日は西新まで出て、「ワンダーランド西新店」の「(初代)鬼浜爆走愚連隊」で
粘り倒して何とか1箱出したのだった…)





正しい画像は、コチラ。



三洋「マンハッタンV」
(1992年登場。新要件機・2回権利)


うーむ、あまりに懐かしくて、涙が出そうだ…。


現役当時、小田急線・向ヶ丘遊園駅北口のパチ屋、「ニューギンザ」で、コイツとはよく対戦した。


足繁く通った店だから、本機のあったシマの位置まで、今でもハッキリ覚えている。

メインの入口から見て一番右奥、背中合わせで2シマ並んでいた。

元々、このシマには、同社の先行機「ニューヨーク」(2回権利、1991年)と、三共の一発台
「ターゲットI」(1989年)が1シマづつあったが、92年夏頃に本機と入替となったのを機に、
この店の「一発台と(新要件)権利物の共生」が、遂に終焉を迎えた経緯がある。

私は、三共ターゲットが何より「大好物」だったので、比較的長く置いていたこの店から
ターゲットが外された時は、少なからずショックを覚えた。
(100円でV穴ゲットするなど、かなりお世話になった台)

ただ、新たに入れ替えられた本機のシマも、多くの固定ファンを獲得して、長い間
「盛況」続きだった事を思い出す。

先行機「ニューヨーク」に慣れ親しんだ「デジタル権利モノ」フリークは、
ほぼ同じゲーム性を持つ本機を、ニューヨークの後継機として、スムーズに受け入れた。

また、大量出玉を好んだ旧・一発台ファンも、一撃4000発オーバーが見込める本機を、
格好の「後釜」として歓迎した。

事実、ホール全体の客付きが悪い日でも、マンハッタンのシマだけは、連日勢いがあった。

オッチャン、オバチャンなど、シマに陣取る客の年齢層が、案外高かったイメージも残る。


なお、本機は好評を受けて、後に新セルも登場している。


(小さいモノクロ画像で恐縮だが、新セルは、盤面左に「キングコング」を思わせる
キャラが描いてある。このコミカルなキャラが、マンハッタンの摩天楼をよじ昇る…の図。)



今さらではあるが、ここで、本機のゲーム性について、簡単に説明したい。


(1)
賞球は「7&15」。デジタル当選確率は、通常時=「1/250」、2回目権利時=「1/25」。
(「来々軒」と同じ確率。ニューヨークは「1/220」と甘め)

(2)
図柄は、左・中デジが「0~9」の数字(計10通り)。一方、右デジは「0~9」の他に、
ハズレ図柄の「F、H、P」がある(計13通り)。

(3)
ヘソの始動チャッカー通過で、チャッカー真上の3ケタデジタルが変動。
デジタルは「左⇒中⇒右」の順に停止。左、中ゾロ目でリーチ。
ヘソはスルー式で賞球は無いが、チャッカー下にハカマ、命釘、賞球口があり、
この部分の釘調整が甘いと、玉の戻り(7個)が期待できた。
(「ニューヨーク」は戻り無し。「来々軒」はチャッカーが賞球口の為、必ず7個戻しアリ。)

(4)
始動チャッカーへのアプローチ(ルート)は、左右の「寄り釘」ルートの他、天下の
「ワープ」から、チャッカーに真っ直ぐ落下するルートもあった。先行機「来々軒」にも
存在したルートだが、「ニューヨーク」には無かった。ワープのお蔭で、寄りが多少悪くても、
ワープの入口が甘いと、意外とよく回ったりした。

(5)
リーチ時の右デジ移行コマ数は、「6~34コマ」(⇒最大で「2周+8コマ」)。
但し、スーパーリーチや二段階アクション等は無い。リーチが掛かれば、常にチャンス。
大当りもハズレも、「シンプルなアツさ」がウリだった。

(6)
デジタルが「000~999」(三つ揃い)、又は「右デジのみ前後1コマズレ」(前後賞)で、
盤面下部の電チューが約6秒開放。この「前後賞」も、ニューヨークには無かったもの。
来々軒と本機で採用。計30通りもある大当りパターンは、「リーチが当り易い」と
体感させるに充分だった(但し、内部的には、「リーチ=大当りし易い」訳ではない)。

(7)
電チューに拾われた玉は、真下の権利獲得ヤクモノ(振り分け6穴回転盤)に入る。
ここで2個拾っておけば、ほぼ確実に回転盤のV穴に入る仕様の為、電チューが開けば
(デジタルが揃えば)、権利獲得と考えて良し。

(8)
メインデジタルの真上には、「ラッキーナンバー用ランプ」(0~9)が付いていた。
これは、初当りした図柄の「左出目」を示す。前後賞なら、例えば「334」だと「3」が点灯。
当時は、初当り図柄で「持ち玉遊技or出玉交換」を決める店もあったので、このランプを
活用するホールも存在。但し、件の「ニューギンザ」は、本機を一回交換で営業。
なお、先行機ニューヨークには、LNの「狙い撃ち攻略」があった。だが本機は、LN用の
内部カウンタの配列がランダムで、かつ移行速度が速すぎる為、意図的には狙えない。

(9)
権利獲得後は右打ち。デジタル右横の回転体と、その下のメインアタッカーを連動させて、
出玉を稼ぐ。16Rで出玉は約2200発。なお、ニューヨークや来々軒で厄介な問題だった、
「回転体へのダブル入賞」(連続で右の回転体に入ると、その分、ラウンド数が減る)」は、
回転体の穴(センサー)の位置をズラす事で、解消されるに至った。

(10)
1回目の権利消化後は、通常打ちに戻す。この時、デジタルが10倍アップの「1/25」と
なっており(デジタルが赤⇒緑に変化)、2度目の権利獲得は容易。1回目同様、
デジタル揃い⇒電チュー(V穴)入賞⇒右打ちで権利消化。2回トータルの出玉は
4000発オーバー。但し、アタッカー周りの釘次第で出玉は変動。また、2回目権利時に
運悪くハマってしまえば、、その分、出玉は削られた。




まぁ、スペック的には、大体こんな感じだったが…


解析上、「意図的な連チャン無し」とされた割には、数珠連チャン(100回以内)の経験も多い。


件の「ニューギンザ」では、先述の通り、2回権利終了後に出玉を交換する「1回交換」を
採っていたが(本機のシマに限って)、出玉をジェットカウンターに流した後、追加の
1000~2000円目に再び当りが来る嬉しい展開を、幾度も体験した。
換金率「2.2円」の為、4000発でも「9000円」程度だったが、低投資で数珠れば大きい。

但し、そんな(自力の)数珠連があった一方で、性質の悪いハマリにも捕まった。

当時は、回転数表示のデータランプなど無かったから、10回転毎に灰皿に玉を
1個入れて、回転数を自力で数えたりした。その灰皿が、玉で溢れ返るほどモリモリに
なる事もあった。あまりに溜まり過ぎると、灰皿の玉10個分で、ドル箱に1個放り込む…
みたいな数え方もした。まぁ、随分と原始的なやり方だった。


先行機ニューヨークも、「1/220」の割には波荒に感じたが、本機も「1/250」にしては、
メリハリのつく出方をしていた印象が強い。

当時の文献を見ると、「ニューヨークより波は穏やか」と説明する資料もあるのだが、
私自身は、全くそう思わない。ノーマルらしからぬ「激しさ」を、チョイチョイ見せたのだから…。



因みに、この店での本機のトータル収支は、そこそこプラスで終わったハズ。但し、勝ち金は、
スロのシマ(コチラは、正面入口から見て左奥4シマ。コンチIと小役落ちリノ)に、ガンガン
つぎ込んでいた。まぁ、それも、今となっては「ご愛嬌」という事で…。