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ガンショット(西陣、3回権利モノ)

2012-08-24 01:45:36 | 権利モノ

1992年(平成4年)に西陣から登場した3回権利モノ「ガンショット」

 

★大当り確率1/81(2回目、3回目の権利中は1/9)

★出玉:約5500個

 

西陣の初期新要件機「ルーキーデルタ」(1991年)を彷彿とさせる、丸型デジタルが特徴。

(デジパチ「ルーキーデルタ」…大当り確率:1/216)

 

また、権利モノファンならば、左右に二つ並んだデジタルを見て、新要件2回権利モノ「ニュークーデター」(1991年)を思い出すだろう。

 

             (2回権利「ニュークーデター」…大当り確率:1/81)

 

実は、今回紹介するガンショットは、ニュークーデターの3回権利Verである。

しかし、ハッキリ言って、ニュークーデターとは比べ物にならないマイナー機種だった。

ただ、個人的には当時良く通った小田急沿線のホールで、向ヶ丘遊園駅南口「ぱちんこ遊園」と町田駅北口「ダイマツ」の2軒に設置されていた。これは、非常に幸運なケースであろう。

 

ガンショットのゲーム性は、基本的にはニュークーデターと同じである。

3回権利にも拘らず、デジタルの確率は1/81と高く、2回権利のニュークーデターと変わらない。その分、デジタルの回りは非常に悪かった。ニュークーデターですら、ガチガチの釘が多かったのだから、そのシブさは推して知るべしである。

本機にヘソチャッカーはなく、天下の左サイド入賞でメインデジタルが回転する。

左デジタルに奇数が出るとリーチとなり、「11」「33」「55」「77」「99」のゾロ目が出ると、下の電動チューリップが5.7秒又は4個入賞まで開放。

電チューの下では、4穴回転盤が時計方向に回り続けており、電チューに拾われた玉が「GO」と書かれた鍵穴に入ると権利発生となる。

ニュークーデターでは、電チュー開放時の回転盤のタイミングが悪いと、V穴に2回入賞してパンクしてしまう、構造上の欠陥があった。

一方、ガンショット(正確には、その前に出た「パワーフラッシュER」)では、この回転盤の欠陥が修正されている。電チュー開放時、鍵穴が横を向いた状態で一旦停止するようになったのだ。これにより、パンクの危険性は完全に払しょくされた。

とはいえ、電チューへの寄りが極端に悪いと、電チューが玉を拾わずにパンクする危険も、ゼロではなかった。

 

権利発生後は、右打ちで消化する。右下のオープンチャッカー入賞で、その上の電チューアタッカーが開放。最大16ラウンド継続で、出玉は約2200個。

ニュークーデターでは、オープンチャッカーに連続入賞すると、1ラウンドが丸々損になった。しかし、ガンショットの場合は回転体を採用している為、こうした出玉ロスはない。

 

2回目、3回目の権利時は、メインデジタル確率が9倍アップの1/9となる。容易に当りそうな数値に見えるが、実はメインデジタルを回す事自体が大変だったのだ。その為、権利中に出玉を削られる事が多く、最終的な出玉が5000発を切る事もあった。

 

ガンショットは、ニュークーデターのゲーム性を引き継ぎ、従来の欠点も改良した上に、3回権利で出玉も多かった。決して、前作のマイナーチェンジではない。

にも拘らずマイナー機となったのは、もともとニュークーデターの扱いに苦労したホールが、後継機ともいえるガンショットの導入を、見合わせるケースが多かったのだろう。

釘を甘くすればガンガン出る代わりに、ちょっと絞ればたちまち激辛台になる。そんな「じゃじゃ馬」のニュークーデターをさらに荒くしたガンショットが、店から敬遠されたのも判らなくはない。

 

余談…先述した「ぱちんこ遊園」のガンショットであるが、必勝ガイド誌の人気ライター「パチプロ負男」氏が、北電子「ガリバースペシャル」の実戦時に遭遇している。マイナー機好きの負男氏にとって、まさに垂涎モノの一台だった事は間違いないだろう。

詳しくは、こちらの記事でご覧頂きたい。

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/db0ad8ee631d1281222c7c711e126daa

(パチプロ「負男」との遭遇@ぱちんこ遊園)