キタカゼとタイヨウ

「意識不明の重体」「重症びまん性脳損傷」から奇跡的に回復、社会人になった息子のこと。母の読書記録などなど。

EMILY

2017-04-27 15:14:28 | 交通事故・高次脳機能障害
おだやかな日は続かない。

昨夜も息子のSOSで家族が駆け回った。

息子が「助けて」を押すと、家族全員の携帯に「助けてメール」が届く。
今夜、天ぷらを揚げている途中それが鳴った。

と同時に、長女から
 
  助けてメール来たけど、どうする?

とLINE。

学校から帰って近くでバイト中の彼女ちゃんに会いに行ったので、
近くにいるはず。
エプロンしたまま、携帯片手に家を飛び出る。

助けてメールの息子の居場所を目当てに駆け回る。

一度通り過ぎた場所に息子はいた。

「助けて」を押す前に目立たぬ場所に移動したのかも。

仕事先から駆け付けた次女が15センチも大きい弟を背負い家を目指す。

吐しゃ物まみれの息子をお風呂場へ連れて行き夫が洗う。
アイスノンと鎮痛剤で頭痛をごまかし、夜を越す息子。
朝まで眠れば復活予定

ちゃんと薬飲んでいたのに。
家族の落胆は大きい。

でも、それ以上にアプリのすばらしさに感謝。

息子を見つけられてよかった。
ほんとによかった。

家の近くで、私が家にいる時でよかった。

明日と明後日は学校へ行くというので、日曜日に受診予定

代わってあげられればいいのに。
と心から思う。

もし、第三者が歩道に転がる息子を発見したら
救急車だけじゃなく、おまわりさんまで来る大騒ぎになっていただろうなぁ~。
また、ひかれた・・・ってうわさになったかも。