合鴨農法家の田んぼからマコモをいただいた。皮を剥いて、炒め物やチャーハンでいただくといいそうだ。
さっそく料理してもらう。初めての食材なので、いろいろお友達や親戚に電話して、調理法を聞いてくれたみたいだけれど、あいにくだれも食べたことがないとのこと。まずはおうどんの具にしていただく。繊維質な感じかと思ったら、意外に柔らかく、甘みがある。
鉄板焼きにしてもらった。バターで焼いてみる。ジューシーで甘くて美味しい。
朝の、お雑煮の具にもマコモ。
だいぶ慣れてきた。
お昼の天ぷら。千切りで。塩味です。これはいけます♪
最後は、輪切りにして酢豚に。
初めての食材で、はじめは調理してくれる人も食べる人たちもおっかなびっくりでしたが、次第になじんで、しめて5品、油と相性がいい食材みたいだ。ご馳走様でした。
マコモ
Zizania latifolia (Griseb.)O.Stapf
分類:単子葉植物綱 イネ科 マコモ属
花期:8~10月
分布:温帯、亜熱帯:日本・中国・インドシナ・東シベリア
特徴:大型の沼生多年草、群をなす。地下茎は長く横にはう。葉は40~90cm。稈(かん)は高さ1~2m。新芽(若い桿)に菌類(黒穂菌Ustilago esculenta )がついて肥大したものを食用とする。北米のZizania aquatica L. は果実を食べる。
イネ科なのに、果実と言うのは変な気もするが、イネの玄米やトウモロコシの1粒は子房壁(果皮)と中の胚珠の珠皮(種皮)が密着してできた果実で、特に穎果(えいか)という。カキの実のように果皮(もと子房壁)の外側(外果皮)をむいて、内果皮の内側の種子(もと胚珠)は食べず、中果皮(ジューシーなほんのりと甘い果肉)をいただく見なれた果実とは、基本構造は同じだけれどずいぶんちがっている。
イネ科植物のうち、穎果を食用とするものを禾穀(かこく)類といい、トウモロコシ・イネ・コムギ・オオムギ・ソルガム(モロコシ)がその代表。マコモもアメリカでは禾穀類(cereals・シリアル)だったというわけだ。
稈とはイネ科植物の茎のこと。
参考 1)原色日本植物図鑑草本編Ⅲ単子葉類 保育社 第88図版644.343頁
2)ウィキペディア フリー百科事典 マコモ