犬の散歩に行った。近くのセンターの裏、ポプラの小道。もう落葉が始まっていた。短い小道だけどいい道だな。
ポプラの葉は、少しの風でもさわさわ揺れる。そこがいい。
秘密は葉柄にある。
ポプラの葉柄
付け根は、腋芽があるので少しくぼんでハート型。1cmほどで、左右に押しつぶされたような扁平になる。
葉身と同じくらい長い。
長さより幅が長い 尖りおにぎり型の葉身に達すると すぐさま薄くなって葉に溶け込み、普通の葉脈になる。
葉柄が扁平だから、葉身は上下には動きにくい。けれど左右にはくねくねと良く動く。そしてまた くねくねと よくねじれる。
それで、さわさわ、ひらひら葉が動く。
セイヨウハコヤナギ 別名ポプラ、イタリアヤマナラシ
Populus nigra L.var. italica (Duroi) Koehne
ヤナギ科 ヤマナラシ属(またはハコヤナギ属)
分布:ヨーロッパ・西アジア原産
公園や並木道などに植えられる
(まだ見たことは無いけれども・・・)日本のポプラ
北海道~九州の山地にヤマナラシが自生
樹形は卵型 樹皮は菱形の独特の模様を持つ
葉が揺れてぶつかり合い、カラカラと音が鳴るので、山鳴という。
参考:和田浩志 2004 小学館のフィールドガイドシリーズ22 葉で見分ける樹木 p.14
さて本題のポプラですが、こういう葉柄になるのって、何か環境との適応があるのでしょうか。中立的なものなのか、それとも適応進化なのか、木になる、じゃなかった気になるところですね。
葉→光合成器官→光合成速度に影響を与える要因→日光・CO2吸収速度・温度・・・
K先生の授業で、風がないとCO2吸収に抵抗が生じ、風があると葉面に乱流が生じて吸収しやすくなるとならいました。
風を受けるだけでなく、自ら揺れればさらに吸収しやすそうですね。
また、風があると葉の温度も上昇しにくくなるのだそうです。高すぎるのも良くないということでしょうか。酵素の最適温度との関係?揺れればさらに温度は上がりにくそうです。
CO2には方向性が無いけれども日光には方向性があるので葉は平たく、土壌水分には方向性が無いので根は平たくないと言うことも聞いて、そうなのか~~と驚いたことを思い出しました。
ポプラの生えているところや、樹形なんかとも関連もありそうだし・・・
ポプラの葉が揺れることがどんな意味があるのか、どこかで書かれたものを見つけたら教えてください。
葉の揺れは引き続き、アンテナを張ってみます。