のほほん書斎(日高茂和)

食育には陶磁器を。

「食育」という言葉が定着してきている。

時代とともに、さまざまな言葉が生まれてくる。

「食育」という言葉そのものは明治に造られた言葉のようだが、あまりなじみのある言葉ではなかった。

しかし、数年前に食育基本法ができてから、しばしば耳にするようになった。


私の仕事である食器産業は食と密接な関係がある。

あらためて「食育」に興味と関心を寄せたい。

私は、食を通しての教育には、食に使う道具にも重要な役割があると考えている。

食べるものを大事にする心、いただく命に感謝する心は、物を大事にする心につながる。

教育とは、考える材料を提供し、考える力を身につけさせ、自分自身が生きていく力を身につけ、生きていく道を選びとらせる行為とも言えよう。

考える材料は、想像する材料である。

陶磁器の食器を使うことでわかること、その食器の背景にあるさまざまな人のことやできごとを想像することやわかろうとすることは、子供たちにとても豊かで柔軟な知性を与えることと信じる。

「食育にはやきものの食器を!」

叫びたいくらいに、そう思う。
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