困難はただ乗り越えるのみ

昨年ノーベル賞を受賞した下村脩氏の言葉がとても印象的で、重い意味をもって心に残っている。

「困難はただ乗り越えるのみだ」という言葉である。

長い年月を困難な実験をくりかえしくりかえし行い、実験が成功した時には三日間眠れなかったくらいに嬉しかったのだという。

「困難はただ乗り越えるのみだ」という短い言葉だが、淡々と、感情を理性的に抑えて、明確に定めた目標に向かって進んでいく姿に爽快感を覚えるいさぎよさを感じる。

自己の境遇を「まな板の上の鯉」のように受け取るというのは、何があっても片肌ぬいで信念を通すというような節義の美学を感じてしまう。

「困難はただ乗り越えるのみだ」・・・これからの人生の励ましの言葉である。

折に触れては思い出し、心の中でつぶやいてみようと思う。