夜が白み始めると、近所できれいな鳥の声がするようになる季節が始まり、しばらく続く。 誘われるように雨の中を散歩に出かけた。晴れだと花粉の恐怖で外に出られないのもきっかけのひとつ。 見慣れた景色も雨だと一味違ったりして面白い。 旧長崎街道の一部を通り一時間ほど歩いたが、数百年人が住んだ痕跡は味わい深い。 立ち止まって民家の石垣に見とれたりするので、そのうち不審者として通報されるかもと小心者はビクビクのスリルも感じつつ。 大好きな雷の重低音も聴くことができ、いよいよ春の到来を感じた朝。