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のほほん書斎(日高茂和)

映画「あなたへ」と海への散骨、そして故郷。

映画「あなたへ」を見た。
高倉健演じるクラさんの旅は、「生きる」ことの意義をあらためて自分に問う、いや、問わせられる旅だったのだと思う。
人それぞれの人生は人それぞれの流れ行く時間であり、流れ去った時間でもある。見終わって、そんなことが思い浮かんだ。

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「あなたへ」へのクライマックスは亡き妻の遺骨をその生まれ故郷の九州の平戸の海へ散骨するシーンだ。
肉親や友人ともに死については禁忌感なく話せる環境にあるが、自身の海洋散骨を望む人がけっこう多い。その気持ちには共感を覚える。
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私の故郷は海を越えなければ行けない離島だ。
今、ユーミンの「瞳を閉じて」を聴きながら書いている。
この曲は、私の故郷の五島と縁のあるエピソードを持つ曲だ。
歌詞に言う、「遠いところへ行った友達へ」(「瞳を閉じて」より)、見てもらいたい映画だと思った。




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