子供のころに信じていたいくつかの迷信を思い出した。その1、すいかの種を飲み込むと盲腸(虫垂炎)になる。その2、牛のクソを踏むと走るのが遅くなる。その3、馬のクソを踏むと走るのが早くなる。昭和四十年代半ばにも市街地に牛も馬も往来していた。馬は農道や林道が整備されていなかった当時の運搬に活躍していたらしい。馬のウンコは、例えれば果物のキーウイに似ていた。見つけたら有難がって何回も踏んだんだなぁ。あの俵型の柔軟を。残念ながら、迷信だけに効果はまったくなかった。