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この、水玉の一連の製品を生産している有田焼の窯元の副千製陶さんと副正製陶さんが、この水玉製品で本年度のグッドデザイン賞のロングライフデザイン賞を受賞しました。
昭和の戦争のころにつくりはじめられ、高度成長期ごろまでに売れに売れたデザインだが、近年主に若い世代が顧客となるショップでセレクトされるようになりました。
ずいぶん前に、このデザインと昭和の戦争に関係があると聞いたことがあったので、どういうことかをおさらいしようと思い、先日吉田の窯元さん※が会社にみえた時に聞いてみたところ、なるほど、そうだったのかと勉強になりました。
伝えによると、戦時中に、主に輸入される原料だった藍色の絵の具である「呉須(ゴス)」が貴重品になったことから、それを節約するアイデアから、化粧土と呼ばれる粘土由来の絵具に呉須を混ぜて、少ない絵の具で鮮やかな発色をする方法を考えだしたといいます。
※吉田の窯元さん※
佐賀県嬉野市の吉田地区も、おもに磁器を焼く窯場で、有田焼として流通する日常食器が生産されています。
現在「水玉」は、吉田地区で数少ない技術継承者が製造しています。
流通の川上から見ると、「絶滅危惧アイテム」です。
水玉柄製品のお求めは、産地問屋直送の海蔵(みくら)をご利用ください。
※グッドデザイン賞受賞の記事※ (財)日本産業デザイン振興会のHPより
水玉柄は、太平洋戦争後に確立された比較的新しい技法で、青色の顔料であるコバルトの消費料を抑えるため化粧土の中に混ぜて使い、見た目の濃さに比べて使用料は少なく抑えられている。戦後の高度成長期(昭和40年代)に需要が増え、数多くの窯元で生産された。しかし、ニーズの多様化や流行の中でその量も減少していった。その後一部の大衆食堂、公民館等の公的施設からの需要によって細々と続けられていた。近年、昭和のイメージを思い出させるアイテムとして注目され、新しい形状にマッチさせるべくリファインしたものも生産されています。
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