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今日は コップ です。
一般的にコップと言えば、ガラスをイメージすることでしょう。
歯磨き用に樹脂製があったり、レジャーや出先で使う紙コップもおなじみですよね。
しかし、私たち肥前の陶磁器業界人はいわゆる陶磁器製の「湯飲み」のことをコップと呼んでいるのです。
私が、この仕事をするようになって、真っ先に驚いたことのひとつです。
ここからは推測ですが、現在の湯飲みの形は、江戸時代にオランダからガラスのコップが入ってきて、その便利な形をまねて焼き物をつくるまではなかったのでしょう。
抹茶碗のような碗類が湯茶を飲むための器で、湯飲みの登場はガラスのコップを肥前の陶磁器生産に関わるものが知ってからのことなのでしょう。
そもそもコップという言葉がオランダ語だということと、波佐見焼の大村藩も有田焼の佐賀藩もオランダ貿易に関与していたことから、交流は密であったと考えられるからです。
おそらくは、そうした縁で、いまだに業界用語に湯飲みのことをコップと呼ぶ習慣が根付いて今日に至ったのでしょうね。
ちなみに、なぜかお茶碗のことは「ちゃずけ」と呼びます。
このこともいつか紹介しますね。
それでは、これからも、産地問屋直送の和食器 海蔵(みくら)を、よろしくお願いします。
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