のほほん書斎(日高茂和)

映像リテラシー 靖国・THE COVE  写真の読み方

「靖国」につづいて「THE COVE 」の上映について物議をかもしている。

物議というより騒動が起こっている。

表現は、その受け取り手しだいで意味が変わる。

「靖国」も見てみたが、日本刀について、ある事情で一般的な現代を生きる人よりも知識というか縁のある私には、また、人とは違った感想があることだろうが、語ることはしないし、言ってもせんなきことである。

さて、本棚をさがしてみたが、とうに売ってしまったようで見当たらなかったので内容を確認できなかったが、三十年近く前に名取洋之助著「写真の読み方」という岩波新書の名著を読んだことがある。

一枚のスチール写真に、言葉でどう説明をつけるかで、受け取る人の理解を変える力が映像と言語の組み合わせにはあるというようなことが書いてあったのが今でも記憶にある。

私は思う。
いかなる表現も封印することはあってはならない。

ましてや力づくで抑え込むのは論外。

受け取る側も、考える材料に日頃から接し、その材料を駆使して自分の考えを固め、付和雷同しないことと、一時の感情に流されないことが大事である。

今日は、問題山積の日本の政治を掃除する代表を選ぶ日である。

考える材料はさほど持ち合わせていない私だが、日本の針路を選ぶ権利を行使しに、張り切って出かけるつもりのサンデイ・モーニングを過ごしている。
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