昨日は充実の休日だった。
所要で長崎港に行く用事ができ、よいついでとばかりに前から行きたかった長崎県美術館や、周辺でいろいろな催しが行われているのに立ち寄り、けっこう楽しめた。
主な立ち寄り先は①長崎県美術館 ②全国かまぼこ品評会 ③住宅関連の催し
さて、写真は皆様おなじみ上棟(むねあげ)の日の餅まき行事だが、住宅関連の催しの会場の特設の建物で、実際と変わらない「餅まき」が行なわれていて、その場に居合わせた私は、大喜びで参加した。
よくは思い出せないが小学生の時以来の餅まき(餅ひろい)で、なんともワクワクした気分になった。
家を建てる、求めるというのは、ごく一般的な人で生涯に一度のことがほとんどだと思うが、その大きな買い物の骨格ができて、いよいよ本格的に普請をはじめるという節目の日に、屋根の上に吹流しを立て、神佛に祈り、棟梁と施主が安全と無事竣工を祈り、そしてその場に集う不特定多数の人たちに餅や金銭や縁起物を屋根の上から四方にまいて、集まった人に家を建てる勢いと福運のお裾分けをするという行事が上棟式と餅まきだ。
ところで、私の故郷五島市福江では、この「もちまき」のことを「ひとんぞ(ひとんじょ)」と呼んでいた。また、屋根の上から餅をまく棟梁や大工さんたちも「ひとんぞー」と掛け声しながら餅をまいていたような記憶がある。
ガキのころは、どこそこで「ひとんぞ」があるという「ひとんぞ情報」がささやかれると、仲間と連れ立って方々遠征しては収穫を楽しんだものだった。
この行事は、実にほのぼのとしていて、無邪気に楽しめる。
きのうの会場でも、小さい子供から白髪の老人まで、実にいい顔で餅を拾っていた。
まさに、新しく建つ家に邪気を無からしめる行事である。
追記
同じ九州内でも、吹流しの飾りが違うのが面白い。
全国ではどういう行事をするのだろうか。教えてください。