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のほほん書斎(日高茂和)

「文禄・慶長の役」 上恒外憲一 著

「文禄・慶長の役」 上恒外憲一 著(講談社学術文庫)を読んだ。

陶磁器の販売に携わる者として、この歴史は陶磁器産業の現在に密接に関係している。

朝鮮より連れてきた陶工たちが長崎県の波佐見、佐賀県の有田、その他の地域で焼き物づくりを
し、とりわけ波佐見・有田での磁器生産の創始は、愛知県の瀬戸や美濃といった産業として成立している我が国の陶磁器生産の今日に多大な影響を与えた。

本書でも、一章を使い薩摩焼の背景にこの戦争があったことを著している。

あらためて専門的に研究されたものを読んで見て、これまで漠然としか理解していなかったこの戦争について知り、考えさせられるものがあった。

秀吉という、一人の権力者が、近代のヨーロッパに現れた狂気の独裁者とダブって見えてきたとだけ、受けた印象を記しておこう。

日本人が過去に通った、重い歴史の一つである。
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