何歳ぐらいまでだったろうか、寝るときに着るのはパジャマではなく「寝巻き」だった。はっきりとは憶えていないが、柄はかすりで素材はネルだったような気がする。 ようするにバカボン状態。 着物とは無縁の暮らしをしているようだが、江戸から明治へ、明治から大正、昭和、平成へと、時間の連続のなかにいる自分を感じてしまう。