今月行う両親の法事を前に仏壇を整理していたら福江藩の藩札が出てきた。 明治六年生まれの祖父か、十八年生まれの祖母が江戸時代の人となるその親から記念にもらったものと思うが、さすがに150年以上も風通しのないところに引き出されることもなく閉じこめられていただけに保存状態は悪く、X線でも当てないと書かれている文字は読むことができない。 興味深いのは、当時の窮乏し逼迫した藩財政を反映してか、現代のお札の半分以下の大きさである。