のほほん書斎(日高茂和)

センチメンタル・ジャーニー

人もなき空しき家は草枕旅にまさりて苦しかりけり

と、万葉人は詠んでいる。


草の戸も住み替わる代ぞ雛の家


と芭蕉は吟じた。

・・・・・

今日、無人となった福江の実家の最後の片付けを終えて、まったくの「空しき家」にして帰ってきた。



笑っておくれ、

家を出る際に、一部屋一部屋に、

「ありがとうございました」

と、うやうやしく頭を下げて出てきたセンチメンタルな男のことを。

コメント一覧

日高
拝復・初夏のレモネード
西町の家は十年くらい前に解体して、福中の近くに小さな家を作って生前の親の荷物の保管と帰省の宿泊に使ていました。

西町のような愛着はなかったものの、さまざまな思いの歳月だったので、それなりに胸に迫るものがありましたね。

値賀屋の近辺もよく思い出すね。
思い出せば君はおばあさん似だね。

遊びに行って君が不在だった時に待たせてもらっている時に、

「待ちなんかなぁ(長くお待たせしますね)」

と上品な五島弁で声をかけてもらったのをしょっちゅう思い出す。

時は流れているなぁ。
初夏のレモネード
懐かしい部屋
あの暗室を作っていた部屋ですよね。
一緒に
「ありがとうございました」
です。
うちも福江の家はもうないので寂しいです。
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