上海帰りのリルです。

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

『キュリー夫人』(3)

2005-01-13 20:30:12 | 日本語の授業
 前回の残りの部分を、ひととおり、みんなで声を出して読んで、私が言葉のいろいろを説明して……この課は、話し言葉で、しかも、ちょっと古いので、言い回しの説明が必要なんです。例えばマリーのセリフに「あなた、覚えていて?」なんていうのがある。こういうのがあったときは、「今は使わないけど」と前置きして、女性の言葉使いだということと、こういう言葉使いを聴くと、日本人はマリーを女らしい人だと想像するんだと説明しました。

 実際にはあまり使われなくても、「博士語」とか「お嬢様語」とかあるもんね。学生達はアニメっ子なので、そういう話も興味を持って聴いてくれます。「使わないんなら、いいや」とは思わないところがエライ。

 言葉の説明が終わったあと、全体を6つに分けて、役を決めて、セリフを読ませました。初めて、読むんだから、「感情を込めて」とか「間を考えて」とか無理かなぁ…と思ったけど、できる人はできるのね。(そりゃあ、字を追って読むのが精一杯の学生のほうが多いけど。)

 織田信長好きのGくんなんか、役を決めるとき、「小使いさんのプチ」と言ったら「ピエールになりたいです。」って言って、「じゃあ、ピエールお願い。」って読ませたら、やたら二枚目で面白かったです。

 あした、時間があったら、もう一度読ませてみたいな。