上海帰りのリルです。

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困った例文

2005-01-20 22:31:05 | 日本語の授業
「近代の夜明け」という文章、難しいんですよ、硬い言葉で…って思ったけど、漢字の国中国では漢語が多い文章のほうが、学生達は読みやすいってこともあるんですよね。そのへん、誤解して、ひとつひとつの言葉の説明を長くしたりしないように気をつけてます。

 意味を説明して終わりじゃなくて、覚えた言葉を使えるようにならないといけないから。意味だけわかっても、使えるってことにはならないんですよね。

 例えば、この前困ったのは「さぞ~でしょう」を使ったこんな例文。
「昨日頭が痛い痛いと言っていたから、さぞかぜをひいたのでしょう。」
変ですよね。日本人が見たら、すぐ変だとわかる。
でも、どうして変なのか、外国人にわかるように説明するっていうのは
ちょっと難しい。それが、できないとプロとは言えないんだけど…(^^;

 今回は「きっと」と「さぞ」を使った例文を自分でいろいろ作っているうちに、「これはちょっと見ると使えないけど、こういう場合だったら成立するかも。」って思えてきたりして、こんがらがってきたので、東京でお世話になってるST先生にSOSメールしました。
丁寧にご回答いただき、ありがとうございます。
実はST先生から返事をいただく前に、学生には説明したのですが、
私の説明で、間違っていないようだったので、安心しました。

 学生達はひとりひとり宿題ノートを持っていて、その課で勉強した語句を使った例文作ってノートに書かせ、提出させています。これがあるので、教える側も「このへん、わかってないな」ということが発見できるんですね。ノートの添削に時間はかかりますが、学生にとっても、私にとっても、勉強になります。