カルカッタより愛を込めて・・・。

今月のアピア40のライブは3月21日(金)です。また生配信があるので良かったら見てください。

自由時間。その2。

2009-04-23 14:48:55 | Weblog
 ジョアンとの待ち合わせは2時半だった。
 学生たちは自費でランチを食べに行く、それには参加しなかった。

 マザーハウスの前でバスを降りた。すでに一時近かった。気温は35度くらいだっただろう、騒音とホコリのなかを歩くのにかなり疲れるだろうことは予想した。

 ジョアンとの待ち合わせ時間までに買い物を済ませておきたかった。

 まず、学生たちに何か、カルカッタに来た記念になるものを用意したかった。パウロ会の本屋に行けば、1時からの休憩に入っていて閉まっていた。開くのは2時、それまでに買い物を済ませなくてはならなかった。

 かなり早足で街を歩いた。
 顔馴染みの店に寄り、挨拶もしたかったが諦めた。

 サダルに行くと、タクシー運転手、物乞い、レストラン、ホテルで働いている知人たちに顔が会えば、挨拶だけはした。

 両替は三軒ほど見たうちで一番高い率の店でした。
 一万円が5100ルピー、93年からカルカッタには良く来ているが、これほど円が強いのは初めてだった。信じられない思いにもなった。

 これが去年だったら、どんなに楽に生活出来たであろうことなど、過去にしがみ付きそうになったが、すぐにそれはそれ、いまに立ち戻り、とにかく街を歩いた。

 買い物だけで5件ほどの店をまわった。思っていた通り済ませることができ、安心した。

 オートリクシャーに乗って、またパウロ会の本屋へ行った。
 学生たち、参加した人、全員分のちょっとしたものを買うことができた。

 パウロ会のシスターとそこで働いている人に挨拶をした。

 知人に会うたびに短い滞在であることを告げることがやはり少し切なくなる。久しぶりに会うことが別れでもあることだった。これも受け容れるべく自分に用意されたものとして、うちに収めて行った。

 早足で歩き、早回しのように町並みを見ているが、心のうちは過去を見ていた。それはあまりにも多くの場面を映し出していた。時間の流れのなかを自由に行き来し、胸を熱くさせた。

 {つづく}
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