巨人・高橋由伸新監督(41)は多弁な指揮官ではない。だが、ときおり投下する“ヨシノブ節”は、思わず周囲がギョッとするほどバッサリとした切れ味がある。
3年目・田口が先発する予定だった10日・阪神戦(甲子園)は雨天中止。翌11日の同カードは、ベテラン内海が今季1軍初昇格となって先発する方針だったが見送り。田口がスライド登板することになった。
田口は今季、ここまで6試合に先発し1勝1敗ながら防御率2・61。エース・菅野に次いで計算できる好投を続けている。スライド登板に高橋監督は「迷い? ないでしょう。普通に考えたら分かる」と実力本位での選択を強調。2軍で昇格の機会を待っていた“元エース”の心情に配慮するような起用は頭になかった。
「感覚派」を自任する指揮官は、公式コメントでも虚飾やごまかしを嫌い、思いのままを口にする。特に大敗後の剣呑な物言いは、時に物騒な気配さえ漂わせる。
1-10で敗れた4月7日・阪神戦(東京ドーム)では、安打を放った坂本に代走を送った。試合後に報道陣から「坂本選手が心配です」と水を向けられると、高橋監督は「そうですか。じゃあ心配してください」とピシャリ。状態の詳細な説明を拒んだ。
2-11で大敗した5月1日・ヤクルト戦(神宮)では、先発・高木が炎上。プロ初の中4日登板で臨んだ影響を問われると「ないんじゃないですか。それができないなら先発できないんじゃないですか」とバッサリ。スクランブル登板での降板に酌量の余地を与えなかった。
2連敗で迎えた8日・中日戦(東京ドーム)では、今季初めて先発マスクを小林誠から相川に変更。その甲斐なく4-11で敗れ本拠地で3タテを食らった。試合後は当然ながら捕手を代えた意図を質問されたが「誰を使うかは、僕の勝手じゃないですか?」と逆質問で応酬。それ以上の追及を封じた。
いずれの発言の場面でも、報道陣の背筋に冷たいものが走ったのは言うまでもない。かつて「ウルフ」と称された若き指揮官の、荒ぶる言行録は今後も要チェックだ。
意見:ベンチで一人、仕事嫌そうな表情でつったっている巨人監督
なんだか、いやな感じの、男だなあっと思ってみていましたが、やはり、人さまにこういう言動をする人だったんですね。
あたしは、好きになれないな。
少なくとも、大人じゃないって、思います。
嫌いな読売の監督だから、どうでもいいけれど。