先日、五木 寛之 氏 による「親鸞 激動篇」を読み終えました。
以前読んだ「親鸞」の続編、今回の舞台は、流刑の地、越後の国と新たなる布教の地、常陸の国です。
本作品ですが、「激動篇」の上下をもって、刊行されているのは4冊になりますが、ここまでのところでは読み応えのある重厚な内容とは言い難いですね。親鸞の心の葛藤・成長が本幹ではありますが、そのあたりの描写も全く深みを感じません。基本的なタッチは、前作と同様にエンターテイメント的、劇画調。
私たちの世代の人間にとっては、五木寛之氏は一種、時代の先導者といった印象を抱かせる作家の一人なのですが、正直なところ、今回は、その「五木寛之」の名前ゆえに読んでみているといった体です。
読後感については、また私のもうひとつのBlogでお知らせします。