七田チャイルドアカデミー札幌幼稚舎

札幌幼稚舎の子どもたちのたくさのえがおをお届けしたいです!

親の姿を見て、子は育つ

2009年08月18日 | おすすめ
『君子を目指せ 小人になるな』北尾吉孝著 致知出版社
この本は、論語など中国古典から人はいかにして生きるべきか、をとても分かりやすく書かれています。ぜひ、お父さま、お母さまに読んでいただきたい一冊です。

お盆など、この夏休みは帰省された方も大勢いらっしゃったと思います。
ご先祖様へのお参り、子どもたちも貴重な経験をしたことでしょう。
この本の中にも、孔子の言葉として、「恕」について幾度も書かれています。

「恕」というのは、本来人間に備わっている慈悲や仁愛の心、おもいやりの心です。
『孔子家語』にこういう言葉があります。


(本文より抜粋)
「孔子曰く、君子に三恕あり。君ありて事(つか)うる能(あた)わざるに、臣ありてその使を求むるは、恕にあらざるなり。親ありて孝なる能わざるに、子ありてその報を求むるは、恕にあらざるなり。兄ありて敬する能わざるに、弟ありてその順を求むるは、恕にあらざるなり」

親ありて孝なる能わざるに、子ありてその報を求むるは、恕にあらざるなり
親はわが子を庇(かば)い、子は親を背にして報恩感謝する心の表れでなければならない。親に対して孝を尽くすこともできないのに、自分の子に対して「自分(親)を大事にしろ」と孝を強要するのは恕とはいえない、と言っています。
 子どもは親の立ち振る舞いを見ています。たとえば祖父、祖母に対して、親がどういう態度をとっているかをじっと見ている。したがって、親が自分の両親に対して孝を尽くさないのに、子どもに孝を尽くせと言うのは無理な話です。
 子どもは親の一挙手一投足を見て育っていると思って間違いありません。だから、子どもから孝を受けたいと思うならば、親はまず、子が見ている前だけではなく、あらゆるところで自分の親に孝を尽くさなければならない、ということになります。(以上、本文より)


 私も実家に帰る前に読んでおけば…と後悔しました。自分に尽くしてもらうために、ではなく、子どもの「恕」を育む為にも自分の両親への孝を、しっかり尽くしていきたいと思いました。思っただけでなく、実行に移し、実践していかなくてはいけませんね。みなさん、一緒に顔晴りましょう!