しげじいの雑記帳

あんなことこんなこと、老いの生活を思いつくままに、、、、

7月・文月

2024年07月01日 | 日常雑記

  ・95になった六月が過ぎ、今日は「梅雨」が続く7月1日です。今朝の神奈川新聞「照明灯」は「鰹」の話でした。鰹といえば、山口素堂の句「眼には青葉山ほととぎす初鰹」は有名です。新聞の記事から徒然草119段を見たら『鎌倉の海に、鰹と言う魚は、かの境ひには、さうなきものにて、この比もてなすものなり。それも、鎌倉の年寄りの申し侍りしは、この魚、己れら若かりし世までは、はかばかしき人の前へ出づる事侍らざりき。頭は、下部も食わず、切りて捨て侍りしものなりと申しき。かやうの物も、世の末になれば、上ざままでも入りたつわざにこそ侍れ。』

 現代語訳は『鎌倉の海を泳いでいる鰹という魚は、この地方では高級魚として最近の流行になっている。その鰹も、鎌倉の爺様が言うには「この魚も、おいら達が若い頃には、真っ当な人間の食卓に出ることも無かったべよ。頭はゴミあさりでも切り取って捨てていたっぺ」と話していた。そんな魚も世紀末になれば、金持ちの食卓に出されるようになった。』

 当時、高く売れるから八丁櫓の早舟で鎌倉から江戸へ送った。どの位掛ったか調べました、『鎌倉から江戸までの距離:約40km、早舟の速度は時速約10km。天候や海の状況による影響、風向き、波の高さ、潮流など、これらの情報を考慮すると、早舟で鎌倉から江戸へ初鰹を運ぶには、海が良好であれば4時間で到着することも可能だった。高波の影響で8時間以上かかってしまうこともあったと考えられます。』だそうだ。

 昔から今も言われる?「初物を喰えば七十五日寿命が延びる」。他人は皆初物を高い金を出して喰う。初物のマグロを筆頭にメロン・サクランボなどご祝儀相場で高値を付けニュースになる。他人より早く食う、高いものが喰える、何となく優越感に浸る?、と言うと貧乏人の僻み根性だと言われる。

 本物の「藁焼き鰹」を喰ったのは、大分前に四国の旅で訪れた「土佐清水市・足摺黒潮市場」で藁焼きした鰹と一緒に、たしか、サバの刺身、マンボウの刺身とウツボの干物を喰ったのを思い出した。

 7月の何日に「梅雨明け」となるか分からないけど、ホントの暑さはこれから。阿波野青畝の句の「アロハ着たり甚平着たり老気儘」のように、下着を替え、半ズボンで散歩したり。半袖で除湿を掛けた室内にいると肌寒いから窓を開ければ蒸し暑い。

 今日は月曜日、曇り空、時々小雨の中、はり治療に行ってきた。
        

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