・老人の生きた時代は「買い手市場」。生きるためには喰わなければならない、喰うために働かねば、だが仕事がない、働く場所が無い。良い上司も意地悪も居る職場で働き、仕事を覚えた。バカだチョンだのろまと言われながらも我慢した、参考資料を読み先輩の話を聞いた。いま「売り手市場」の時代、人手不足、他人に頼んで入社3日で辞めても次の仕事は見つかる?かも。転職エージェントは幾つもあるのだから。
「時代が変わった」老人がしみじみ感じるのは「ハラスメント」という言葉。仕事が遅い、分からない、出来ない、どう言ったか分からないが、教えてやったら、それパワハラですよと言われて腐ってる26歳の孫の話を娘から聞いた。
・「パワハラ・カスハラ・セクハラ・モラハラ・スメハラ・ジタハラ・マタハラ・アカハラ・エイハラ・テクハラ・・・・ハラハラ‥」調べてみて驚いた、50も「ハラスメント」がある。(https://cj-miratomo.jp/harassment/)から、
最後の「ハラハラ」とは「ハラスメントハラスメント」『何かにつけて「それってハラスメントですよね!」と言いがかりをつける行為のこと。ちょっと注意されたからってすぐに「パワハラだ」みたいに過剰に反応する』こと。
・老人は「諸行無常」・・いつも時代の変化を想う、
こんな状況は何時までも続かない、時の流れには波がある、上りがあれば必ず下る。私の居た宿泊業界もまた同じだろう、強かった中国資本に陰りが出てきていくつかのホテル旅館がおかしい。ホテルも旅館もオーバーサプライ(供給過剰)を感じる。円安もあり、訪日観光客がうなぎのぼりに増えた、コロナウイルスが何となく落ち着いたように思ってる。幾つもいくつも高級ホテル・旅館そのたの宿泊施設が国中に建設される。それでも需要はまだある?、、分からない。
いま「猫の額」の様な狭い部屋が曜日によっては2万円をする、ベラボウ!、ボッタクリ!、と言いたい。ホテルがお客様のニーズに合わせたのは昔の話、いまはお客様がホテルのシステムに合わせなければチェックインも出来ない。「おもてなしの心・ホスピタリティーマインド」なんてどこかへ行ってしまった。と嘆くのは昔を懐かしむ時代遅れの老いたホテルマン。「百人のお客様に百通りのマニュアル」があったあのホテルが懐かしい。お客様と働く人の間に親しみとコミュニケーションがあった。あの人が居るからあのホテル・旅館へお客様は来てくださった。
・数百億もっとあるウイルス、何が起るかだれも予測できない「パンデミック」が、世界中にコロナウイルスの様に高い罹病率で発生する、疫病が大流行することが起るカモシレナイ。経済の不況の時代がくるかも、国家間の争いも起こるかも、気象の変化も起こるカモシレナイ。観光業は生きるために絶対必要な産業ではない、平和産業、世界中が平和であることが繁栄の前提と言っても過言ではない。
いまの接客がお客様に心から「ありがとう」と言われるサービスだろうか。長い歴史のある、生き残れるホテル・旅館にはそれが有るからだろう、きっとあるに違いない、私はそう信じてる。だって、人には「こころ」がある、お客様との接点フロントラインで働く人を通しホテルを理解する、接点で働く社員の資質が記憶に残る、優れた建物設備といえども経年によっていつか劣化し飽きられる。
人と人との心のつながり(今は絆という)は切れることなく続く。ホテルマンが会社を変ればお客様も一緒に移動してくださった。ホテルにお客様が付いているのではない「ひと」にお客様が付いているということ。退職し何十年も過ぎてもお客様とお付き合いを続ける元ホテルマンは多い。そんな記憶に残る「ひと」になって欲しい、パワハラに負けずに、お客様のために、自己研鑽に努力し、成長して欲しいと願っている。神様は視ている、黙って努力すること、人も誰かがどこかできっと見てくれている。努力しないで良い結果は出ない。