9日まで「読書週間」です。思ったのは子供の頃の「本」のことです。昭和の始めのころの話ですから、、、母親が本を読む人だった、その影響でしょうか子供の頃から本を読むのは好きでした。
長く続く戦争の世の中でした。子供の頃は日本と中国の戦争「日支事変」の最中でした。出版物も勿論新聞も紙数が少なくなり、雑誌も物資不足が言われる頃になり、戦争が長引くにつれて紙質も印刷も悪くなりました。
読む本は「少年倶楽部」でした。貧しかった、買ってもらったときは同級生と貸し借りして読みました。親の読んでる「主婦の友」をこっそり読んだりしました。夏目漱石・島崎藤村・国木田独歩は単行本は高価で買えなかったし、難しい漢字が多かったけど、読むものがないから、学校の図書館で借りて辞書を引きながら読んでました。独歩の「武蔵野」をいま読んでも子供の頃住んでいた武蔵野の雑木林の情景が目に浮かびます。
思い出すのは「・大佛次郎・佐藤紅緑・江戸川乱歩・山中峰太郎」の作家です。江戸川乱歩は子供には怖ろしい内容もありました。漫画はもっぱら田川水泡の「のらくろ二等兵」で出世して階級が上がって行くのが楽しみでした。島田啓三の「冒険ダン吉」も面白かった。ときどき芥川・漱石を「青空文庫」で読み返します。いま読むと内容が違って感じられるのは、歳を取って世の変化を経験したせいかもしれません。
・これから読む本が何冊かあります。この身体では遠出も出来ませんし、毎日が日曜日の身の上で時間は有るし、どこへ行くでも無し、読書が楽しみです。外出すると本屋さんに立ち寄るのが楽しみです。
・イヌサフラン(別名・アキノクロッカス)