「街の仲間たち」小金井市議会議員 清水学

令和3年3月の小金井市議会議員選挙にて2期目当選。議会活動や地域での活動をお伝えします!

行政視察

2022-05-25 16:13:00 | 清水がくの活動報告
5月23日〜24日の日程で建設環境委員会の行政視察で京都府亀岡市と同じく京都府宇治市にお伺いしました。
行政視察は市政の発展や行政などの適正な運営を行うために、自治体の先進的な取組み行っている地域を訪問し行政から直接話を伺うなどして調査研究をするものであります。また視察費用は皆様からの税金によって成り立っていることからしっかりご報告することは重要なことと考えますので、下記の通りご報告いたします。

【視察1日目】亀岡市
「かめおかプラスチックごみゼロ宣言プロジェクト」について。
きっかけは市内を流れる保津川沿いに溜まるビニール袋を川下りの船頭さん2人で始めた清掃活動でした。そこから市民活動に発展して市を動かし、「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」につながりました。
「亀岡市プラスチック製レジ袋の提供禁止に関する条例」発議のため市内団体、各種事業者など産官学35団体で構成される協議会で検討が進められ、パラグライダー生地を活用したホズバッグ(エコバッグ)や市内事業者、消費者の負担を軽減するため紙袋の共同購入(市1/2補助)など施策が進められ現在に至ってます。※写真参照

★ここで極めて重要な動きをしたのが「議会」でした。行政は本件について熱心に動いていましたが、当初は市民や事業者さんからは大きな抵抗がありました。ビニール袋がなくなる事で利便性が低下し売上減に直結する事業者、不便に感じる市民、、その声を代弁したのが議会でした。プラスチックごみをゼロにする方向は決して間違っていないけれども、市民の理解がなければ制度として成り立たず、市民や事業者のクッションとなり議会はかなり汗をかき理解促進を図りました。
今回はいつもとは異なり行政だけではなく議会側からもご説明をいただき、私たち議会の役割を再認識しました。
そして亀岡市の取組みはかなりレベルが高い取組みだと当初はイメージしていましたが、まずはレジ袋、ビニール袋から取り組むといった、実は小金井市はじめ各自治体が取組むことができる内容でありました。
小金井市においても市民理解をすすめながらプラごみゼロを目指す取組み及び提案をしていきます。





↑福井英昭議長と平本英久市議

【視察2日目】京都府宇治市
「宇治市のりあい交通事業」について。
私が今まで考えていた地域交通の在り方については交通不便地域への対応を主としておりましたが、宇治市では〈バス路線休廃止地域に対する取組み〉でした。
宇治市でもいわゆる空気を運ぶバスのような利用率の低いバス路線が廃止となり、自治会主体で廃止後の移動手段をアンケート等をもとに検討し、3つの地域でのりあい事業がスタートしました。小型バスやタクシーなど利用状況に応じて車種を選定しました。
★ここからがポイントで、地元の自治会もお金を負担します。市と地元の費用負担は収支率50%以下は赤字の50%分を市が補助するといった、収支率が良いほど市の補助率が高くなる仕組みをとっており、つまり、地元の頑張り(乗車率向上の取組)が市の補助率に反映される仕組みです。
しかしながら、運行形態や平坦な地形などの要因で乗車率が上がらず、事業費支出が難しいということで2つの地域ではのりあい事業が休止となっています。
また、残る1つの地域についてもコロナ禍の影響や学生世代の減少、定年世代の増加により乗車率が下がってきており、今後の状況を注視していくとのことでした。
いずれにしても、宇治市ののりあい事業では、事業の休止を行政が判断するのではなく地元からの申し出をする仕組みなので、地元主体で責任を持って決めていくこととなります。
★ここもポイントで、昨日の亀岡市同様に宇治市でも職員さんが何度も地元自治会に足繁く通い調整をしていく対応をされていました。
職員さんが最後に話していたことは、宇治市のりあい事業は自治会組織の中心で動く人、アツい思いを持つキーマンの発掘と水平展開をしていくことが肝になる。






この2日間の視察は自身のこれからの活動や施策研究に非常に有用なものとなりました。

↑亀岡市議会議場にて集合写真