今年もまた、
この場をお借りして、
暑中お見舞申し上げます。
連日お暑うございます。
m(_ _)m
「良きに計らえ!」
この殿様の一言で結局、
なんでも可能にしてしまうのが、
我が国、古来からのお家芸。
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東京オリンピック2020開幕の朝を、
どんな気持ちで皆さん、
迎えられたのでしょうか?
なんか他人事だと思えた人は、
多分お気楽で幸福な人たち。
「なんとかしたよ…」と、
クタクタな気分で、
ホッとした人たちは開幕まで特に、
ここ3週間「良きに計らえ」に、
振り回された多くの労働の民。
この位置関係を踏まえて、
ここ3週間ほどの出来事を、
地べたの目線にて。
ゴタゴタ続きでどうなることやらと、
思っていた東京オリンピックも、
「やっぱりやります!」と、
なってからは無謀なまでに、
超急ピッチで開催に向け、
ありとあらゆる分野の人たちが、
大なり小なりあれど、
奔走していたことを、
マスメディアはあまり報じない。
酔っ払いがコロナウィルスを
あちこちでまき散らすのだから、
酒を出す休業拒否店に対して、
酒を卸す業者は店との取引を停止せよ!
街の酔っ払いどもを
片っ端から駆逐せよ!
でなければ
オリンピック開催ができない。
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という殿の「良きに計らえ」の一声で、
家臣の西村康稔経済再生担当大臣は、
酒問屋に対して店に酒を卸すな。
また卸すような問屋と店がいたら、
融資先の公的金融機関も、
金を都合するな。
さらに「御上」にチクれ!と、
声も高々に意気軒昂の記者会見。
ところが、
「そうは問屋が卸さない」。
まず酒問屋が一斉に、
「いい加減にせえ!」
と怒ると、
その筋の法律に長けている、
常識的で賢いインテリな銀行員たちも、
すかさず「それ違法だよ」と、
バカを嗜めるような口調で、
すぐさま総ツッコミ。
誰がそんな話に乗るかバカ!と。
後追いでネット民やマスメディアも、
それに乗っかって、
正義の味方のフリを始めた。
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法律違反であることが
明らかになった途端、
すぐさま朝令暮改で「お取下げ」。
問屋にしろ銀行屋にしろ、
長年苦労して築き上げてきた、
業界の信頼関係をアホなお上に、
簡単に壊されては
たまったもんじゃない。
そんな商人の世界は甘くない。
どうやら、
この家臣の「お大臣」様は、
エリートの割に社会の
リアルな仕組みについては、
正しく理解しておられない
お方のようで、
それが民衆にバレてしまったか。
日本が法治国家で本当によかった。
法律という絶対的権力の前には、
さすがのセンセイ方もひれ伏す。
しかし、
この一件以降この国全体が、
ユルユルになってしまったことは、
ご覧の通り。
バブル方式とやらで、
外国からやってくる選手と、
関係者の皆さんを、
羽田空港から有明の選手村まで、
直通で無事送迎するバスもまた、
全国からかき集めてなんとか、
数は揃えた。
が、まるで徴兵制度。
都庁におっ取り刀で、
ワクチン接種にはせ参じた、
地方の野武士たちが、
見た「蜜」の状態(惨状)に、
さぞや呆れたことかと。
開幕まであと2週間を
切っているというのに、
この状況とは…
更にはタコ部屋のようなところで、
大会終了まで半ば軟禁とは、
ここもまたオリンピックの戦場ナリ。
他県ナンバーの観光バスと、
荷物を積んでいるであろう、
トラックが並走で湾岸線を
疾走している光景も、
こういう時ならでは。
が時として、
道を間違えたのだろうか?
高速道路直行便のはずの、
例のピンクのステッカーをつけた、
県外の観光バスが、
無関係の下道である、
晴海通りをノロノロ走って、
おっかなビックリの、
無茶な車線変更にも、
日本人特有のあ・うんの呼吸で、
環状2号線へと車線変更できるように、
バスに道を譲る多くの、
「常識的なドライバー」たちを見ると、
煽り運転と高齢者の殺人運転ばかりが、
クローズアップされる昨今にあって、
まだまだ日本も
捨てたもんじゃナイなと。
コンビニ配送車や、
宅配のトラックはじめ、
皆、営業やらで、
時間的には急いでいただろうに。
優しい日本人たちをみた。
そのすぐ後の沿道をみると、
この今回のオリンピック、
外国人ボランティアの人たちが、
意外と多いことに気づく。
この時点において、
東京オリンピック中止論が、
渦巻いていたせいで、
すっかりやる気をなくした、
日本人たちとは対照的。
彼ら「外国人ボランティア」の
頑張りはチキンと評価するべき。
どこのメディアが伝えていたか?
どうみてもアジア系外国人の、
ボランティアの女性が、
日本人の年寄りに
道案内をしている光景は、
微笑ましくも恥ずべき光景。
どっちがおもてなされているのやら。
開幕式のゴタゴタにも、
下で働く当事者たちは、
さぞかしウンザリだったろう。
最後の最後まで変更に次ぐ変更、
挙句の果てには担当者が次々と、
直前に辞任と。
しかし、これも興味深かった。
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当初はネット民がザワつく程度にしか、
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当初はネット民がザワつく程度にしか、
思っていなかったのか、
黙れ愚民どもと、
軽く流すつもりでいた、
演出担当者の「1人」である
小山田圭吾の過去の虐待加害事件が、
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海外メディアで次々と、
いや「白人メディア中心」
といった方がいいか、
報道されると、
たちまち世界的反響となり、
挙げ句に開会式ボイコットなどと、
外圧がかかった途端、
これまた「良きに計らえ」で、
「小山田OUT!」で、
小山田圭吾をアッサリ斬首してみせた。
今だに自国民の意見より
白人崇拝主義ここにアリ!
ぶりもまた、
いかにも日本らしい。
とはいえ、
その下で働いている「演者」たちや、
周囲の関係者たちの困惑と、
「なんとかしなくては!」という、
焦りたるや想像だに難くない。
だいたい小山田圭吾なんて、
潮風太子世代の狭い範囲の人間しか、
知らんだろうと思うのだが、
恐らく彼に演出を依頼した側もまた、
潮風太子と同じ世代の連中なのだろう。
なんとはなしに察しはつく。
他にも適任者は大勢いただろうに。
そんなこんな、
スッタモンダありながらも、
結局は「良きに計らえ」
の殿様の声に応えて、
平民たちが力を合わせて、
仕事キッチリ頑張ったおかけで、
なんとか無事に、
オリンピック開幕まで、
こぎつけた。
開会式の昼に、
ブルーインパルスが東京の上空に、
五輪を描いた光景を、
直なりテレビなりで見て、
「なんとか間に合ったか」
と思った人たちが、
どのくらいいただろう。
しかし正直なハナシ、
ここまでが限界。
我々下々の者が、
行きあたりばったりの殿の、
「良きに計らえ」のご期待に、
沿えるレベルはこんなとこ。
これが目一杯。
ネット民や「知的文化人」たちから、
何と酷評されようと、
こういう状況でも、
結果を出さなきゃならなかった、
多くの無名の「労働者」たちの
気持ちなんぞ所詮、
秋の枯れ葉の如しとでも、
言いたいか。
開幕直前のバタバタしている脇で、
オリンピック開催反対デモ。
「なんにも責任負わないで、
好き勝手言えていいな」と、
横目で見ながら先を急ぐ、
多くの「働く人たち」。
反対だとか賛成とか、
言っていられない我々の、
そして多くの無言の声なんぞ、
誰もわかっちゃくれやしない。
そして、
そのもう一方で、
オリンピック開幕が近づくにつれ、
「大きな病院」の発熱外来専門の、
診察病棟の灯りが夜遅くまで、
つくようになり、
それに伴い駐車場で、
検査待ちと思しき車の台数も、
日に日に増えてきたことを、
どれだけの人たちが、
気づいていただろうか?
まるで太陽と月が同時に、
輝きを増し始めるような光景を、
この3週間ほど見てきた。
で、開幕して1週間が経過。
どうなったことか…
メダルラッシュで、
なんとか盛り上がってきた、
東京オリンピック2020..
メダルを獲得した、
日本人選手たちが皆、
くだらない「批判民」を気にして、
国民の皆さんというコトバを、
やたら多様している。
俺ら平民のコトまで、
いちいち気にするなと言いたい。
このオリンピックに、
直接的であれ間接的であれ、
係わるハメになった、
多くの無名労働者たちは、
賛成反対など意見も言わず、
黙々と己の仕事を、
このクソ暑い中を全うしてきた。
それが当たり前だから。
その結果、
対価として好ゲームの観戦と、
日本人メダリストの喜びの表情こそ、
無名労働者たちへのボーナスなのだ。
それだけで充分だ。
「とりあえずなんとかしたよ」の、
思いでテレビの画面を
観ているであろう多くの、
無名の労働者たちと、
その家族に幸あれ。
次回は文中でも少し触れましたが、
潮風太子がみる、
地べたの目線からの、
今回のコロナ禍について
一筆書かせていただきます。
それでは、
熱中症とコロナウイルスには、
くれぐれもご用心のほど。
また次回にて。