明治大学ホームカミングデー

　いつからそんなことをやってるのか、はたまた今回が初めての取り組みなのかは
知らないけれど、こんな招待状が届いた。

開催日は１０月１８日。

当地、新居浜の秋祭りの最終日である。
とても行けない。


まあ、普段の日であっても行けないことに変わりはないのだが。


そういえば逆のパターンもあった。


１０月の１６日から１８日は毎年恒例の新居浜太鼓祭り。

しかし、東京で過ごしていると、何の変哲もない秋の日々。


東京で暮らした５年間、一度も帰ったことはなかった。

思い出しもしなかった年もあったほどだ。


そういう意味では、真の太鼓好きではないのかも知れない。

というよりも、日々の暮らしに追われるタイプなのだろう、多分。


いや、今日書きたかったことはそういうことではない。




同封されたパンフレットに、「お茶の水JAZZ祭」というのがあって、

その裏面には「お茶の水マップ」なるものがある。

明大界隈、聖橋を渡った外堀通りから駿河台下の古書街までの範囲を
円形のエリアで、立体的にイラスト化したもので、

「マップデザイン協力：東京デザイナー学院」とある。





見るとはなしに見ていると・・・


「画粋レモン」てまだあるんだ。

気になってちょっとググってみると、それは「レモン画粋」が正しいよう。

当時は駅前と、明大校舎のすぐ脇に２店舗あって、画材売り場と喫茶店の
複合店だった。

なんとなく梶井基次郎の「檸檬」を連想させる雰囲気が好きだった。


「錦華公園」もそのままだが、隣の小学校が「お茶の水小学校」になっている。

あれは確か「錦華小学校」だったように思うのだが。

そして、夏目漱石と何らかの縁があったような・・・

またまたググる。


あった、あった。

以下引用。


【概要】
　大名屋敷の庭園であった歴史ある公園です。水と緑と砂場複合遊具があり、都会の中のオアシスです。
　公園に隣接する錦華小学校は、明治6年開校の夏目漱石も学んだ歴史のある学校で、 現在はお茶の水
小学校となっています。
　校庭の外に夏目漱石記念碑があります。昼間は学生やビジネスマンがお昼をとったり、神保町古本屋街に
訪れた人が休んでいたりします。



やはり、私の記憶に間違いはなかった。
ちと嬉しい。


何号校舎かは忘れてしまったが、確か記念館に隣接する校舎（本館でいいのかな？）
に「師弟食堂」があって、そこを抜けて外へ出ると錦華公園があった。

そして、その坂を下りて、通りを越えたところに「ジャイアンツ」という
カレー専門店があった。

私はここでよく大盛りを食べた。

値段は今でもよく覚えていて、２７０円。

何故そんなにハッキリ覚えているかというと、やはりよく通った飲食店にもう一つ、
お茶の水駅前の「味一番」という中華料理店があって、そこの中華丼の大盛りが
やはり２７０円だったからである。

たらいのようなどでかい鍋に、いつもその具が温められていて、注文すると、
３０秒以内に出てくる早さだった。

早い、安い、そこそこ美味いの三拍子で、値段が同じ。

どちらもよく通ってお世話になった。


６年くらい前に出張した折りに「山の上ホテル」に泊まって、その界隈を散策
してみたが、どちらももうなかった。


「山の上ホテル」は、一番よく通った校舎へ行く手前にあった。

池波正太郎が贔屓にした老舗ホテルとのことだが、情けないことに当時の私は
ついぞそこに足を踏み入れることがなかったのである。

そこで、いい機会と、２６年ぶりに初めて泊まって、バーも覗いてみたのである。




変わらない場所もあるにはあるが、ほとんどが大きく様変わりして、
何より一番変わった私が昔を懐かしんでそこにいる。


なにやら迷子になったような取り残されたような妙な心持ちになったのを
覚えている。





朝の始業時にポカンと開いたタイムトンネルの蓋。

それがそのマップだった・・・






大学３年のときにヒットした歌。

お茶の水駅近くの喫茶店でこの歌が流れていた。

そのときの光景を未だに妙に覚えている・・・





硝子坂