福島県郡山に住む、あるご夫妻のこと。お誕生日に奥さんを驚かそうと思ったご主人は、会社の帰りにケーキ屋さんに立ち寄り、そのお店で一番大きなケーキを買いました。真っ白なホイップクリームとピンクの薔薇で飾られた大きなケーキでした。福島第一原発から56キロの場所に住む一家は、原発の影響を恐れて、地元産の食材、特に野菜や乳製品を注意深く避けてきました。だから、一杯の笑顔でケーキを差し出したご主人に対する奥さんの最初の一言は、「そのクリームって大丈夫?」でした。「ごめん、どこのミルクを使ったか、聞かなかったよ」と、ご主人は答えました。結局、奥さんは、そのケーキを一口も食べず、幼い二人の娘さんたちにも手を触れることすら許しませんでした。ケーキは、ご主人が最後の一口まで全て食べたそうです。
今日ラジオで聴いた話。
東北地方を襲った未曾有の大地震・津波、そして原発危機からほぼ二年、未だ核の脅威は、人々にとっての大きな不安とストレスの元凶であり続けています。災害直後には、大きな災害と悲劇を生き延びた幸運を喜び合い、危機を共に乗り越えるために、更に強く結ばれた家族の絆。でも、二年もの常にストレスに晒された生活は、人々を疲労させ、絆にも亀裂が入り始めている… 原発離婚、または「Atomic Divorce」が増加しているという報告が、イギリスの「The Guardian」紙に掲載されたそうです。私が今日、聴いたのは、アメリカ・ナショナル・パブリック・ラジオの番組での、その記事をレポートした記者のAbigail Haworthさんの談話です。そのプログラムは、PRI The Worldのサイトから。ここに、オリジナルの「The Guardian」 の記事へのリンクも貼られています。
原発事故の影響、特に幼い子供たちや、これから母親となる可能性のある若い女性への影響を恐れて、お父さんは地元に残したままに家族は他の地方に疎開するケースも多く、それも離婚率の上昇に結びついているのでしょうが、離婚だけではありません。自殺、鬱病、アルコール中毒、家庭内暴力が増えているそうです。2012年末の調査では、初めて福島の子供たちの肥満率が全国最高となりました。不安を紛らわすために食べる。過食する。その結果であると思われています。大きな自然の力を目の当たりにし、家族や友人を失うという悲劇による精神的なトラウマに加え、未だ避難所生活をしていたり、原発事故の影響について真相が伝えられていないことによるストレス、不安… 無理もない、と、思うと共に、事故後に年を経て未だに、人々をこのような状況に晒し続ける政府、特に初動を遅らせ被害を拡大した民主党への怒りが募ります。いや、正直なところ、怒るというより憎たらしい。天災はどうしようもなくとも、これほど多くの日本人を苦しめ続ける人災の元が私は憎い。神戸ん時はこんなにひどくなかった。なんで、今回は復旧が遅れてるのか。
そして、もっと哀しいのは、福島で被害を受けた人々に対する、全く謂れのない差別です。疎開先で子供たちが虐められる。福島から生まれたばかりの孫の顔を見に来た祖父母を拒否した産院、福島の人は奇形児を減らすために結婚すべきではないといった大馬鹿、公益財団法人・日本生態系協会の池谷奉文会長(晒したる)。何を根拠に、そんなことを抜かすのか?
被爆の二次被害なんて、全く何のデータもない。昨夏、若息子を連れて日本に帰った時にも、何故、こんな時にわざわざ東京なんか行くの?原発事故の影響は怖くないの?と、何度か聞かれました。正直、東京にも、もっと原発に使い地域にも沢山の人が生活しているのに、その地域には空気中に原子力の粒子が漂ってるかもしれないから行きたくないって、住んでる人にエラい失礼だ。だいたい、実際にどの程度の影響を及ぼしているのかは全くわからないのに、これも風評被害にほかならないでしょう。原発事故直後には、太平洋を隔てたアメリカに住むアメリカ人までが、被曝を恐れてヨウ素剤を買い漁るという自体も発生しました。いやー、福島の原発からの原子力でアメリカに被害が出るなら、広島、長崎に原子爆弾が落ちた時にゃ、アメリカ人もコロコロ死んでそりゃもー大変だったでしょ-ねー、なんて、嫌味言いまくってましたが。
チェルノブイリにしても、甲状腺癌や白血病が大幅に増加したというデータが有るとはいえ、被曝の影響の明快な真実は未知なままです。何十年も経って、確実な事後調査データが充実しない限りは、解明されないでしょう。ほんとうに真剣に被爆者自身やその子孫、周辺の人への影響を解明したいなら、何故誰も、広島、長崎の被爆者、その子孫の徹底健康調査とデータ搾取・解析をしないのか不思議ですけどね。そして、実際にタバコのように、被爆者の近くにいることによる二次被害があるのか、ないのか?それを究明し、真実を国民に伝えれば、上記のような全く根も葉もない誤解は生まれないはずです。ここんとこに関しても、何もしない政府が憎らしい。
長崎爆心地付近で被曝した父が、夜になったら青白く光ってたトコは見たことがありません。はい、私は被爆二世です。私には近寄りたくないですか?
ビデオが貼れたら、Queenの「Under Pressure」をこの記事に含めたかった。
今日ラジオで聴いた話。
東北地方を襲った未曾有の大地震・津波、そして原発危機からほぼ二年、未だ核の脅威は、人々にとっての大きな不安とストレスの元凶であり続けています。災害直後には、大きな災害と悲劇を生き延びた幸運を喜び合い、危機を共に乗り越えるために、更に強く結ばれた家族の絆。でも、二年もの常にストレスに晒された生活は、人々を疲労させ、絆にも亀裂が入り始めている… 原発離婚、または「Atomic Divorce」が増加しているという報告が、イギリスの「The Guardian」紙に掲載されたそうです。私が今日、聴いたのは、アメリカ・ナショナル・パブリック・ラジオの番組での、その記事をレポートした記者のAbigail Haworthさんの談話です。そのプログラムは、PRI The Worldのサイトから。ここに、オリジナルの「The Guardian」 の記事へのリンクも貼られています。
原発事故の影響、特に幼い子供たちや、これから母親となる可能性のある若い女性への影響を恐れて、お父さんは地元に残したままに家族は他の地方に疎開するケースも多く、それも離婚率の上昇に結びついているのでしょうが、離婚だけではありません。自殺、鬱病、アルコール中毒、家庭内暴力が増えているそうです。2012年末の調査では、初めて福島の子供たちの肥満率が全国最高となりました。不安を紛らわすために食べる。過食する。その結果であると思われています。大きな自然の力を目の当たりにし、家族や友人を失うという悲劇による精神的なトラウマに加え、未だ避難所生活をしていたり、原発事故の影響について真相が伝えられていないことによるストレス、不安… 無理もない、と、思うと共に、事故後に年を経て未だに、人々をこのような状況に晒し続ける政府、特に初動を遅らせ被害を拡大した民主党への怒りが募ります。いや、正直なところ、怒るというより憎たらしい。天災はどうしようもなくとも、これほど多くの日本人を苦しめ続ける人災の元が私は憎い。神戸ん時はこんなにひどくなかった。なんで、今回は復旧が遅れてるのか。
そして、もっと哀しいのは、福島で被害を受けた人々に対する、全く謂れのない差別です。疎開先で子供たちが虐められる。福島から生まれたばかりの孫の顔を見に来た祖父母を拒否した産院、福島の人は奇形児を減らすために結婚すべきではないといった大馬鹿、公益財団法人・日本生態系協会の池谷奉文会長(晒したる)。何を根拠に、そんなことを抜かすのか?
被爆の二次被害なんて、全く何のデータもない。昨夏、若息子を連れて日本に帰った時にも、何故、こんな時にわざわざ東京なんか行くの?原発事故の影響は怖くないの?と、何度か聞かれました。正直、東京にも、もっと原発に使い地域にも沢山の人が生活しているのに、その地域には空気中に原子力の粒子が漂ってるかもしれないから行きたくないって、住んでる人にエラい失礼だ。だいたい、実際にどの程度の影響を及ぼしているのかは全くわからないのに、これも風評被害にほかならないでしょう。原発事故直後には、太平洋を隔てたアメリカに住むアメリカ人までが、被曝を恐れてヨウ素剤を買い漁るという自体も発生しました。いやー、福島の原発からの原子力でアメリカに被害が出るなら、広島、長崎に原子爆弾が落ちた時にゃ、アメリカ人もコロコロ死んでそりゃもー大変だったでしょ-ねー、なんて、嫌味言いまくってましたが。
チェルノブイリにしても、甲状腺癌や白血病が大幅に増加したというデータが有るとはいえ、被曝の影響の明快な真実は未知なままです。何十年も経って、確実な事後調査データが充実しない限りは、解明されないでしょう。ほんとうに真剣に被爆者自身やその子孫、周辺の人への影響を解明したいなら、何故誰も、広島、長崎の被爆者、その子孫の徹底健康調査とデータ搾取・解析をしないのか不思議ですけどね。そして、実際にタバコのように、被爆者の近くにいることによる二次被害があるのか、ないのか?それを究明し、真実を国民に伝えれば、上記のような全く根も葉もない誤解は生まれないはずです。ここんとこに関しても、何もしない政府が憎らしい。
長崎爆心地付近で被曝した父が、夜になったら青白く光ってたトコは見たことがありません。はい、私は被爆二世です。私には近寄りたくないですか?
ビデオが貼れたら、Queenの「Under Pressure」をこの記事に含めたかった。