わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

世界大戦のポスター展@デイトン・アート・インスティチート

2015-07-19 | Museumsとイベント
 今週末は今年一番の暑さ。しかも、湿気が高くて、まるで大阪の夏みたい!とても屋外で歩きまわりたい天気じゃ無いので、愛犬はガッカリだけど、私は冷房の効いた屋内で週末を楽しみたい。そこで、新しい特別展が始まったばかりのデイトン・アート・インスティチュートを訪れました。うちから車で30分以下、ほぼ一本道(二回曲がるだけ)なので、気軽に行ける美術館です。

 今の特別展示は、世界大戦時の英米のポスターを集めた展示と、第一次世界大戦の記念碑を白黒写真でとらえた「石の涙」(Call to Duty: World War Posters & Tears of Stone)です。独立記念日の7月4日から、10月4日まで開催中。
 


 例によって、特別展は撮影禁止なので、特に印象的だったポスターをGoogle Imageで探してきました。猫タンクは黒猫のポスターというだけでポイント高しなのですが、このビビッドな色合いは目を惹きますよね。そして日本人としては、なんとも微妙な気になる、左のポスター。俺のこと覚えてっかな?まだ戦ってるとこだよ?と、帝国軍人が憎々しくニタついています。当時は、人気のポスター職人が何人かいて、展示されていたポスターの多くは、そんなポスター職人の作で、それぞれに特徴があるのですが、このポスターの作者については詳細が不明。他に同じ画家によるポスターも存在しないそうで、独特のタッチが異彩を放っていました。
   


 アメリカのイギリスのポスターが展示されていますが、面白いのは、イギリスのポスターは、息子が「あの戦争の時、パパは何をしていたの?」って聞かれたら答えられますか?みたいに、罪悪感に訴えかけているのに対し、アメリカはピンナップ・ガールが「私が男だったら海軍に入ったのに!」とか、女の子にモテたきゃ兵隊になろうぜ、的な訴えかけが目立つこと。国民性がでてますねぇwww ドイツやフランス、ロシアのポスターも見てみたくなります。日本の場合は「欲しがりません、勝つまでは」だけど、アメリカのポスターも、第二次世界期のものは「食料を無駄にするな」とか「国債を買って国を支援しよう」という、なんか同じような節約ムード漂うものに。いみじくもスネオくんのいとこのお兄さんが言ってたように、戦争は、お金がかかるものなのね。